ジャニーズ事務所の会見に、元テレビマン「不気味さのような…」 “美談化”には「危険」

ジャニーズ事務所の2時間の会見を通して「モンスターの影響力はいまだ残っているとさえ感じた」とコメント。

井ノ原快彦・東山紀之

元テレビマンで放送作家歴26年の長谷川良品さんが3日、自身のYouTubeチャンネルを更新。

ジャニーズ事務所の会見について「モンスターの影響力はいまだ残っているとさえ感じた」と話し、“美談”となっていることに「危険」と苦言を呈しました。

【動画】「美談を作り上げられてしまうことの方が危険」と懸念


■2日、都内で会見

長谷川さんは以前より「情緒に訴え、受けての感情を揺さぶること」に長けたタレントを報道番組のキャスターや経営陣に据えることについて、「いかようにも世論をコントロールできてしまう」と懸念を示しています。

2日、東山紀之さん、井ノ原快彦などが登壇した会見では、社名を「SMILE-UP.」に変更することや、補償・救済完了には廃業すること、所属タレントのマネジメント業務を担う新会社を設立すると報告しましたが、会見中に井ノ原さんが荒ぶる会場をなだめる一幕も。この光景に長谷川さんの懸念は現実になってしまったようです。



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■井ノ原「ルールを守っていく大人たちの姿を…」

井ノ原さんは、指名されていないのに声をあげている記者に対して、小さな子供やジュニアたち、被害者が見ていることを説明し「できる限りルールを守りながら、ルールを守っていく大人たちの姿を、この会見では見せていきたいって僕は思います。どうか、落ち着いてお願いします」と懇願。

長谷川さんは「ルールを守って発言するべき」としながらも、「ジャニーズ事務所が勝手に作ったルールであり『なに、いつの間にルール作る側に昇格してんの?』と言いたい」と、あくまで“追求される側”がルールを設定していることに苦言を呈しました。



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■会場では拍手。「こうして集団で排除する」

さらに、井ノ原さんの発言後、会場からは拍手が巻き起こりました。会場には多くの芸能リポーターも多く、この光景に長谷川さんは「芸能村の掟に逆らう異物(記者)は、こうして集団で排除する」とコメント。

また、実際にネット上では井ノ原さんの発言を称える言葉、ジャニーズに同情的なコメントで溢れましたが、長谷川さんは「記者の不規則発言などの暴走を利用し、エンタメ業界の猛者から美談を作り上げられてしまうことの方が危険」「『子供たちも見ています』など、道徳やモラルなどを盾にした“美談”という物語にされてしまったのは、違和感を拭えない」と見解。

2時間の会見を通して「モンスターの影響力はいまだ残っているとさえ感じた。茶番、シナリオありきの出来レースを超えた、不気味さのようなものを感じた」と述べました。

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