フランス版アカデミー賞“史上最年少受賞”! 話題のイケメン、バンジャマン・ヴォワザンの注目作は『Summer of 85』
アンダー40俳優「イケメン」のススメ:バンジャマン・ヴォワザン。パリの新進気鋭。
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年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま「イケオジ」になるのが確実の、イケメン俳優出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『幻滅』の4月17日公開を記念して、19世紀のフランスを舞台にした同作で、新聞記者となる青年リュシアンを演じているバンジャマン・ヴォワザンです!
■本物の情熱を持つ共感性
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1996年12月24日、フランス生まれのバンジャマン・ヴォワザン。4月17日公開の『幻滅』では、19世紀のフランスで、田舎町アングレームから、詩人として成功することを夢見て、大都会パリに出てくる主人公のリュシアンを演じていますが、本人はパリ生まれという生粋の都会育ち。
とはいえ、「リュシアンは本物の情熱を持っていて、才能もあって、それで片田舎を飛び出してパリにやってくる訳ですが、彼にはそうするだけの才能があったということだと思います」と役に共感する部分も多かったそう。
■フランス期待の新人賞
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『幻滅』は、以前もご紹介しましたが、フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの小説を原作に、これまたフランスの巨匠グザヴィエ・ジャノリ監督が映像化した作品。
リュシアンを演じたヴォワザンを、ジャノリ監督は、「彼こそリュシアン、現代のリュシアンで、すべてを具現してくれました」と大絶賛。その期待にこたえるように、同作でヴォワザンは、見事フランスのアカデミー賞といわれるセザール賞有望新人男優賞に輝きました。
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■ひと夏の悲しい恋物語
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そんなフランス出身の注目株バンジャマン・ヴォワザンのイチオシおすすめ出演作は、なんといっても『Summer of 85』でしょう。
本作は、1985年の夏、フランスの海辺を舞台に、16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)と18歳のダヴィド(ヴォワザン)、少年2人の鮮やかで悲しいラブストーリー。
とはいえ、実は原作は、イギリスの作家、エイダン・チェンバーズの小説『おれの墓で踊れ』で、チェンバーズは、友達のお墓の上で踊って逮捕された青年がいたという新聞記事を見て、この小説を書いたとされています。そのため、原作では、少年2人の同性愛関係はにおわす程度で、2人は「心友」に近い関係として描かれています。
それを実写化したフランソワ・オゾン監督の演出も相まって、ヴォワザン演じるダヴィド(原作ではバリー)は、最高に魅力的な恋人として登場。刹那的な恋に切なく酔わせてくれます。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)