新作では“ギタリスト”演じる永瀬正敏 切なさあふれる『ちょっと思い出しただけ』も必見
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:永瀬正敏。多才な国際派。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『GOLDFISH』の3月31日公開を記念して、同作でパンクバンドのギタリスト、イチに扮している永瀬正敏さんです!
■30年ぶりに再結成したバンドの行方
3月31日公開の『GOLDFISH』は、パンクバンド「アナーキー(亜無亜危異)」のギタリストとして活動する藤沼伸一さんが、初めて監督として作り上げた映画デビュー作。
メンバーの傷害事件から、活動休止に追い込まれたかつての人気パンクバンド「ガンズ」が、30年の時を経て、再結成に乗り出す様を描いています。
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■国際派イケオジ代表格
同作で「ガンズ」のギタリスト、イチ役を演じているのが永瀬正敏さん。永瀬さん自身もバンドを組んでいた経験があるそうで、イチとして華麗にギターをつまびく姿も披露しています。
1966年7月15日生まれの永瀬さんは、日本アカデミー賞優秀主演男優賞をはじめ、数々の賞を受賞している実力派。さらにアメリカのジム・ジャームッシュ監督作品に参加、カンヌ国際映画祭出品作品にも出演するなど、日本が世界に誇るイケオジ代表格の1人です。
個展を開くほどの写真家としての顔も持っており、その多才さも魅力といえるでしょう。
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■思い出を待ち続ける男
そんな永瀬さんのイチオシ出演作は、『ちょっと思い出しただけ』(2022年)。
恋人同士だったタクシー運転手の葉(伊藤沙莉さん)と、元ダンサーの照生(池松壮亮さん)を中心に、周囲の人々のささやかな生活を淡々と描くラブストーリーですが、永瀬さんは、公園で妻を待ち続けている男性・ジュン役で登場します。
永瀬さんの出番は非常に少ないのですが、時折、「毎日見かけるもの」、例えば、毎日使うベッドや食器、歯ブラシなど、「日々を送る上であたり前にあるもの、いる人」のアイコンのように、画面上に現れます。
なぜジュンがずっと1人で、公園のベンチに座ったままでいるのか、物語が進むにつれて、次第に謎が解けていくのですが、「あたり前にいる人」との関わりが、短い登場シーンでもはっきりわかるのは、永瀬さんの名演技ならでは。時が過ぎるのは切なく感じるものですが、ジュンを見ていると、切なさもそう悪くないと思えてくるかもしれません。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)