漢字には様々な読みかたがありますが『免れる』もそのひとつ。
このほど編集部では正しい読みかたについて調査しました!
■『免れる』って何と読む?
Weblio辞書によると、『免れる』には「危険な目に遭わずに逃れる、免除される」といった意味があります。
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に『免れる』の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「まぬがれる」と読むと答えた人が全体で86.3%、続いて「まぬかれる」と読むと思うと回答した人が13.6%でした。
一般的には「まぬがれる」と読む人のほうが圧倒的に多いようですが、辞書によっては“より古い読みかた”が記載されているものもあるよう。
関連記事:「徐に」は何と読む? 約3割が誤読…じつは意味を勘違いする人も多い言葉
■どちらも間違いではない!
じつは……現代では「まぬがれる」「まぬかれる」のどちらで読んでも問題ありません。辞書によってその記載は様々ですが、パソコンやスマートフォンでどちらをで打ち込んでも『免れる』と自動変換されます。
『免れる』の語源は、「ま(目)」+「ぬかる(油断する)」であり、本来の読みかたは“か”の音が濁らない「まぬ“か”れる」。近頃読まれている「まぬ“が”れる」は、「のがれる」との混合ではないかと考えられています。
関連記事:「漸く」は何と読む? 約7割が“別の言葉”と勘違い…読めるとカッコいいかも
■「慣用読み」との声も
間違った読みかたによって、本来とは異なる読み方が広く用いられ定着・一般化した読みかたのことを「慣用読み」と言いますが、現在「まぬがれる」と読む人が多い『免れる』も、それに当てはまるのでは、といった声も。
このほかに「慣用読み」として知られている言葉には「重複」があり、本来の読み方は「ちょうふく」ですが、現在では「じゅうふく」という読みかたも認められています。また、「固執」の伝統的な読みかたは「こしゅう」ですが、慣用読みが定着し「こしつ」と読まれるように。「輸出」の本来の読みかたは「しゅしゅつ」ですが、慣用読みで「ゆしゅつ」となりました。
言葉は時代とともに変化していくもの。その時々にあわせて、適切な選択をしていきたいものですね。
サラッと読んでデキる女子に!「fumumu難読漢字」記事一覧はコチラ
・合わせて読みたい→「漸く」は何と読む? 約7割が“別の言葉”と勘違い…読めるとカッコいいかも
(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)