25日、ロックダウンの思わぬ罠として、ついつい食べ過ぎてしまうことやその理由を明かしたパリ在住の作家でミュージシャンの辻仁成さん。
28日には、ロックダウンによって始まる様々なメンタル問題を明かしました。
■パリではオンライン教育中
パリでは、ロックダウンになってから10日以上が経過しています。息子と一緒に住む辻さんですが、愛息の学校がない間は、平日に先生とオンラインで繋がって授業をしているのだとか…。
「フランスは日本よりもパソコンを授業で使う率が高く、中高生くらいになるとほぼ全員がネットで繋がっている。(中高生を繋ぐ全仏ネット網がある)なので、ふだん学校に行くのと同じように、息子はパソコンを通して朝から夕方まで授業を受けている」「テストもあるし、質疑応答も出来る。ネットを通して、勉強を前に進めるシステムがもともと整っていた」と、オンライン教育ができる理由についても言及しました。
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■「子どもたちは外にでたがらない」
以前のブログでも、運動のための外出が許可されているため促しても、愛息が外に出ようとしないと話をしていましたが…。パリ近郊に住む人の死者の報道などを受けて「新型コロナの恐怖から子供たちは外に出たがらない。現実を見たくない、だからネットの世界に潜り込んでしまう。しかもネットを介して、怖い情報が渦巻いている。ますます、出られなくなる。しかし、育ち盛りの中高生が部屋からほとんど出ないのは身体に悪い。子供を心配する親のメンタルも悪くなる」とメンタル問題についても言及。
ロックダウンが進むにつれ、誰もかれもが鬱々としており、「家庭内暴力が僅かこの1週間でこれまでよりも30%も増えた。そこで急遽、その相談窓口として薬局が対応にあたることになった。薬局とスーパーはロックダウン中でも店を開けている。家には相手がいるし、子供もいるので、被害を受けた人は買い物のついでに薬局に行き、相談をする。警察も人が足りないのである」と家庭内トラブルが増えていることも明かしました。
しかし、このような状況下にあっても、フランスのロックダウンは4月15日まで延期に。「メンタルの綱渡りが続くことになる」と今後の課題が見えつつあります。
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■日本もそのうちフランスの後を…
この報告に、「ロックダウンに伴う家庭内暴力の副産物。ゾッとしました。ストレスの吐け口が暴力とは…」「日本もそのうちフランスの後を追う形になるのかもしれません。 街に集う人達、呑気に花見を楽しむ人々、身近に亡くなっている人が少ないせいか、まだコロナの恐ろしさを実感していないのかもしれません」と衝撃を受けつつ、今後の日本を懸念するコメントが多く寄せられました。
不安だけでなく、日光を浴びる量が減ることでもメンタルは悪化すると言われています。今から、ロックダウン時の過ごし方を考えておいた方がいいのかもしれません…。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)