「凡そ」は「およそ」と「おおよそ」どっちが正しい? 正解率はたったの3割…

約7割の人が間違えた「凡そ」。あなたは正しく読めますか。

凡そ

会話でよく使う言葉でも漢字にすると意外と読めないことも。あなたは「凡そ」を正しく読めますか?



■「凡そ」って何と読む?

fumumu編集部が全国の10代~60代の男女631名を対象に「凡そ」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「おおよそ」と読むと答えた人が全体で60.3%。続いて、「はんそ」と読むと思うと回答した人が6.5%でした。

ちなみに「おおよそ」は、「大凡」と表記します。



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■正しくは「およそ」

なお、「凡そ」の正しい読みかたは「およそ」。

「凡そ」を正しく読める人の割合

編集部の調査では全体で33.1%の人が正しい読みかたを回答していました。



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■「凡そ」の意味は…

「凡そ」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。

[名・形動]
①物事のだいたいのところ。大要。あらまし。
「計画の凡そは承知している」「凡その見積もりを立てる」②いいかげんなさま。ぞんざいなさま。
「かやうに大事の謡ひを凡そにしては叶 (かな) ふまじい」〈虎明狂・二千石〉

[副]
①大まかに言って。だいたい。約。
「凡そ二キロ離れている」「被害は凡そどのくらいか」

②そもそも。総じて。一般に。話を切りだすときに用いる。
「凡そ日本人は働きすぎるきらいがある」

③(否定的な表現を伴って用いる)全く。全然。
「これは凡そおもしろくない本だ」



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■「おおよそ」が音変化して「およそ」に

そもそも「およそ」は「おおよそ」が音変化したもので、「おおよそ」が言いにくかったため、言葉が変化して「およそ」が生まれました。

そのため、「おおよそ」のほうが正しいということになりますが、現在は「およそ」も辞書に記載されているので、使用することは問題ないそう。

しかし、「およそ」は口語的であることから、文書やビジネスシーンでは「おおよそ」を使うことが好ましいとされています。

これを機にぜひ覚えておきましょう!

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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年5月20日~2024年5月27日 調査対象:全国10代~60代の男女631名

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