16日、都内で開かれた映画『ミッシング』完成披露試写会に女優の石原さとみさんが登場。
共演した中村倫也さん、青木崇高さん、森優作さん、小野花梨さん、細川岳さん、𠮷田恵輔監督とともに作品の魅力をアピールしました。
■冒頭から目を潤ませて…
映画『ミッシング』は、幼女失踪事件を軸に、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿をリアルかつ繊細に描き出した作品。
愛する娘の失踪により徐々に心を失くしていく母・沙織里を、2022年に第1子を出産したばかりの石原さんが熱演しています。
登場時点から瞳をうるうるさせつつ、「この映画は宝物のよう」と話す石原さん。
「この映画を見てくださったいろんな方から、いろんな言葉をかけていただけて…本当に幸せだなと感じます。本当に私の夢が叶った作品です。こうしていち早く皆様にお届けできることが心の底から嬉しいんですけど、怖い部分もあります。でも、お届けできることが本当に嬉しいです!」と集まった客席に呼びかけます。
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■「私を変えてくれる人」
じつは、この作品への出演は7年来の願いだったとか。
「7年前に今のままじゃいけない、変わりたい、自分を壊して欲しいという衝動にかられまして。『私を変えてくれる人は誰だ!』といろんな作品を見ていたら、監督の作品に出会って…私のことを開けてくれる、絶対に学びがある、と直感で。人づてに『監督を知りませんか?』と辿ってプライベートでお会いさせていただき、直談判しました」まさかのエピソードを明かしました。
一度は断られてしまったそうですが、「『連絡先だけでも!』とお願いして。3年間全く音沙汰なかったんですが(笑)、3年後に『脚本書きました』と。私の妊娠・出産を待ってくださって、撮影を去年の今ごろしまして…今こうしてお届けてできることが本当に感慨深いです」としみじみ。
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■役が終わった瞬間ショートに
中身はもちろん、見た目の役作りにも気合が入っていたそうで、「監督と一緒に美容院に行きまして、『一番髪の毛を痛ませる方法はなんですか』と美容師さんに聞いて。髪の毛をまだらに染めた状態で、ボディソープで髪を洗うとどんどん傷んでいくよとアドバイスいただいて、そこから毎日洗っていったらすごく傷みました!」とにこにこ。
撮影中、役が抜ける瞬間はなかったかも…とこぼすと、「終わった瞬間、すぐにショートカットにしました」と微笑みました。
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■現場に”石原さとみ”がいなかった
実際、監督の目にはずっと”沙織里”として映っていたといい、「取り憑かれているというか、イタコのように降ろして…こう言うタイプの役者さんと初めて会ったので、僕もどう扱っていいのかわかんないまま恐る恐る撮っていました」と告白。
「(撮影が終わって)『お疲れ様です』って、石原さんがすごいキレイな、かっこいい服を着てた時に『石原さとみがいる!』と思ったんですよね。もう、石原さとみは現場にいなかった」と振り返ります。
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■新たな一面が
疲れ切ったボロボロの顔、傷み切った髪を振り乱し、華やかさのかけらもない表情を浮かべ、夫役の青木さんを睨み、弟役の森さんを殴り、そして号泣する…。
今まで見たことがない「石原さとみ」が見られるはずです。
映画『ミッシング』(配給:ワーナー・ブラザース映画)は5月17日(金)全国公開されます。
©︎2024「missing」Film Partners
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(取材・文/fumumu編集部・たつきあつこ)