アプリで出来た彼と結婚目前? 「この部屋どう思う?」と見せられた物件に怒り爆発 そして別れ

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

Googleカレンダーを繋げ、マメに連絡をとってくれるえびおくん。私たちは、うまくいっている…はずでした。ですが、ずっと無理をしていたんだと思います。なにをどう無理していたのか、それはありすぎてよくわかりません。彼への不満なのか、自分への不安なのか。

ついに、すべてが崩壊しました。もうこの後は、どんなにがんばっても修復は不可能となりました。どんなに好きでも、ダメになるときはあるんだなと私は、学びました。

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■絶対、結婚する

最近。私たちは大丈夫。たくさんの占い師に「絶対、結婚するよ」と言われるし、いよいよ年末がせまっていました。私たちの元々の約束は、お付き合いする際に「今年中に結婚」でした。もちろん覚えていてくれているだろうし、物件も一緒に探したことあるし。これは、プロポーズされる日も近い。もう決めつけていました。だって、それが、約束だったから、と。

今、思えば、私たちはまだ付き合って半年程でした。なぜこんなにも焦ったのでしょうか、周りがスピード結婚してるから影響されたのか、自分もそうなると、40までに結婚したいと。

私は期待してワクワクすることがそんなに悪いことだとは思いません。でも、自分のことばかり考えていたのは認めます。それが崩壊へ繋がったとも今では反省しています。

期待が爆発寸前のなか、どうしてもずっと我慢ができなかったことがありました。月1しか会えない。これがどうしてもイヤでした。えびおくんは月1で満足している感じなところもイヤでした。いや、彼の本当の気持ちはわかりません。私がそう感じてしまっていました。彼は本当にただ激務なだけでした。でも、もっとうまくやってよ、要領が悪いんじゃないの? と。結局イライラしていました。それに「たくさん会いたいのは私だけ」と、決めつけていたようにも思います。


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■彼を応援できない

頭の中でいつも思っていました。「月1しか会えないけど、すごく上手くいってる。この前会った時もとてもラブラブだった、しあわせ。月1しか会えないから結局おうちデートで夕ご飯一緒に食べただけだけど、大丈夫。このまま結婚できる! 月1だけど…できるよね?」 と。

いつものスマホ検索癖が発症していました。「月1回しか会えない男性 心理」「月1回しか会わないで結婚できるのか」など、私のGoogle検索は月1、月1、月1、で並んでいました。

遠距離恋愛でも結婚したというハッピーな話があるのになぜかスルーして、目がいってしまうのはネガティブなことばかり。「月1なんて、それセフレだと思う」「セックスしかメリットがないと思われている」「本当に好きならどんなに忙しくても会う」など、結局こんな記事ばかり読んで、不機嫌になっていました。何のためにこんなことをしていたのでしょうか。

繋げたGoogleカレンダーもしょっちゅう見るようになっていました。今日は、何しているんだろう、土日は? 1日に何回もチェックしてしまっていました。さらに彼への依存へと繋がってしまう行動になっているとは…すごく恐ろしいです。

ある日。彼のスケジュールが朝から深夜まで埋まりまくっていました。内容は、仕事と勉強。オンライン自己啓発セミナー。のみ。これを見た時の私の感情は「なにこれ」これだけでした。それはとても冷え切った感情で自分自身に驚きました。私、こんなに冷たい人間なんだ、彼を応援できない。家で泣きました。こんなに時間を作ってくれない人は、もう無理かもしれない…。浮気されたわけでもないし、なにか裏切られたわけでもないのに。自分の希望が叶わない。自分のことばかりでした。

彼は、私が仕事に1人で集中したいときは家から出てもいいと言ってくれたのに。私は、まったく心に余裕がありませんでした。


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■プロポーズされるのか?

ところが…クリスマスの12月半ば。「話したいこともあるからゆっくりクリスマスパーティーとかする?」「年末、地元でどっか泊まる?」(私とえびおくんは偶然地元が一緒です)と、珍しすぎる提案をしてきてくれました。これは…ついに、きた!!! 私は、期待が大爆発してしまうのです。

友人に思わず連絡してしまいました。「次、会う時プロポーズされると思う」と。もう1人の友人にも言いました。「ついに念願のマッチングアプリ婚」と。バカすぎます。

いよいよ、会う当日。メイクも彼の好きなナチュラルメイクにし、下着も可愛いのして、プロポーズの準備は完璧でした。その時、ざわっ! あれ、これ…。ざわっ。また、きました。本当に結婚していいの? という声。前もありました。マリッジブルーになることが。いつもいざ結婚となると、まだなんじゃないの? まだやり残したことないの? という声が聞こえてくるのです。でも、この時は吹っ切りました。うるさい、ざわざわするな、今日、私は、プロポーズされる!

彼の部屋で会うことになっていました。向かっている途中、LINEが来ていて開くと彼からでした。「あんまり体調良くない」。あれ…なんかテンションが低い様子。なんで? 「ご飯とか手伝えないかも」だいぶこっちとの温度差を感じます。また? 体調悪いのは激務だからでしょ? そんなことより、今日は記念すべきプロポーズの日になるんだから。

実際会うと、本当に具合悪そうなえびおくん。これは、帰ったほうがいいか? そういう選択肢もあったのに、期待しすぎてしまっている私、帰るわけがありません。具合悪そうとはいえ、「ごめんね」と言いながらも久しぶりに会っているので嬉しそうな顔はしてくれます。なんだ、気にしすぎただけか、そう思っていると「あの、話なんだけどさ」…きた! いよいよ、プロポーズされる!

「この部屋どう思う?」きたー! 物件だ! 一緒に暮らす部屋! ついについに共に住む家が決まるんだ! 「見せて♡」私は勢いよく飛びつきました。その時間1秒もなかったと思います。ですが、思っていた部屋ではありませんでした。ここから、絶望と崩壊の24時間が始まりました。

続きを読む ■愛が終わる瞬間

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