仕事に集中しはじめたら、恋愛も上手くいく?  アプ活で出会った彼との恋はまだまだ予測不能

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

もう何度目の「別れる」だろう。別れなんて絶対、阻止したい。なんとか状況を好転させたく友人を入れての三者面談を実行。彼はとにかく「時間がない」の一点張りで、「このお付き合いは、上手くいく気がしない」と、結局こう言われて話し合いは終了しました。さすがに、もう、いい、と、頭にきた私でしたが…。

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■彼氏悪評

「私は怒りを覚えたよ…」面談をしてくれた友人から電話がありました。「まほちゃんのことこんなに悩ませて!」「なのにネガティブなことばかり」それは、えびおくんへの悪評でした。わざわざ三者面談をしたのに、事がうまいこと運ばなかったし、終始ウダウダして終わったからこう言われても仕方ないなと思いました。

私の彼氏は女友達からの評判が悪い、という結果。やはりイヤだなと思いました。周りから応援されるようなカップルでありたいのに。そんな彼ならやめちゃいな、という意見。

以前、思いました。女友達に恋愛相談するという行為は、安定しないときはやめたほうがいいと。自分がブレブレになってしまうからです。もちろん友人たちは悪くありません。自分がどこかで「正直ムリかも」と本心では思っているから、だから周りからも言われてしまうのかもしれません。

悪評をもらい、どんどんテンションは下がっていました。三者面談後も相変わらず連絡は来ません。この「連絡が来ない」ということに半年以上も私は悩まされ振り回されている。そういえば、付き合うことになって初めて彼の家に行くという日。8時間連絡が取れなくて、最寄り駅のファミレスに閉店までいて終電で帰ったということがあったな。もしかして最初から私たち、ずっとうまくいっていなかったのかな。

連絡の頻度が合わないという問題なんて一緒に暮らしてしまえば、結婚してしまえば消えるのに。そしたら連絡なんて緊急のときだけでいいのに。と、何度思ったことか。私は結局、えびおくんに電話をかけました。そして、第一声、こう言ったのです。「ねぇ! フェードアウトしようとしてるでしょ!」と、キレながら…。こんなこと言うつもり、いつもないんだけどな。



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■もう、いい

「…そんなことないよ」と、えびおくん。だったら連絡してこいよ、私は、放っておく、ということがどうしても出来ないんだから。「連絡くれないじゃん、せっかく話し合ったのに」と話す私に、彼は「その話し合い、結局、なんだったんだろうって思って…」。たしかに、途中どうでもいい無駄話もだいぶあったけど、ウダウダしたのはそっちもでしょうが! そしてえびおくんは暗い声で「不安に思ってる、うまくいかないだろうなって」。

またか。本当にいつまでも変わらない会話。いい加減、呆れる、自分たちに。「せっかく話し合ったのに、不安不安ってネガティブな方向しか見ないならもういいよ」。私は、こう言いました。「それに、来てくれた友人、怒ってたよ」これは言わなくてよかった。私の言わなくていいことを言ってしまう癖。もう第何弾でしょうか。

「まほちゃんのこと悩ませて怒りを覚えたって、やめときなって言われた」。私は、あえて、言わなくていいことを言っていたのかもしれません。大きなお世話だと思うけれど、私の彼氏は友人に誇れるようなもっと立派な男になってほしい、みたいなそんな気持ちがあったのかもしれません。やり方は間違っているかもしれませんが。

そんなこといちいち伝えなくていい、と、えびおくんは案の定不機嫌になりました。それから少しだけ無難な会話をして電話を切りました。私は、頭にきていました。今までの喧嘩では、その度、嫌われたくないからと、自分から謝ったり機嫌をとろうとしていました。もうそれもしないことにしました。もう、いい、初めてそんな感情が出ました。



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■ 1番大切なことは

すると、展開が変わりました。執着がとれたのか? 相手が動いたのです。

電話をしてから5日。明日は土曜日。えびおくんたち会社員は休みの日。でも、もう、いい。あんなネガティブ人間と会話してもしょうがない。それに、今、芸人として面白いことが浮かばない状態になっているし、それが1番まずい。なんとかしないとこの年は本当に「えびお」だけで終わってしまう。エビだけの1年なんて。エビエビ言ってただけ。それでいいのか、私。と、なんとか言い聞かせてネタ作りやオーディションに挑むことにしました。本来の自分を取り戻すんだ。前より少し集中できるようになってきました。

今日はそろそろお風呂に入って寝よう、と、湯船に浸かってリラックスタイム。すると、今日初めて彼のことを思い出しました。24時間彼のことばかりだったのに。まだ今日3分くらいしか考えていない。そんな自分が嬉しく思いました。金曜日の夜になると、いつもソワソワしていました。明日は会える、いつLINE来るかな、なんなら今日行っちゃおうかな♪と。でも、もう、いい。だって、私が1番大切なのは、やっぱりお笑いだから。それに、あまりにも同じことを繰り返してばかりのこの恋から、一旦離れたくなったのかもしれません。

お風呂から上がると、なんとなくLINEが気になりました。開くと「この前は、ごめんね」反省している絵文字と共に短い言葉でえびおくんからのLINEでした。正直、謝ってくる気はしていました。そうだよね、だって私、悪くないもん! と、大人気なくすぐ思いましたが、ちょっと嬉しい。なんて返そうか。これはすぐに返信したほうがいいけれど、なんて返したらいいのか。考えた結果、「私も、ごめんね」でした。喧嘩は、お互い様だから。



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■繋がってる

ここから、えびおくんと私、付き合いたての頃に戻ったようでした。えびおくんはわざわざ「今日は○○さんと食事会だよ」とか「土曜日は勉強をするね」「また別のオンラインセミナーに入った」(また自己啓発セミナーかとは思いつつも)自分が今日何をしたか、報告をしてくれるようになりました。

帰りが深夜になっても「少しだけビデオ通話しない?」と言ってくれたり、彼なりに努力してくれているのを感じました。それに私にとって、合い鍵並みに、いえ、それ以上に嬉しいことがあったのです。なんと「Googleカレンダーを共有しよう」と提案してくれたのです。LINEもあまり返せないし、スケジュール共有しておけば安心かなって、と。これは私は思いつきませんでしたし、思いついてたとしても依存してるみたいで良くないかなと思っていました。それを、やろうと言ってくれるのです。えびおくん、ありがとう…。

私たちのGoogleカレンダーは繋がりました。このGoogleカレンダーに一喜一憂し、チェックし続けることになるなんて。切れない縁のようになるなんて。そして、仲良くなったのも束の間…やっぱり根本的な部分では不満、焦り、消えていなかったのです。最後の晩餐、最後のしあわせな時間だった。

ついに、もう、ここまでやったけど、終わりか…? 続く!


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■執筆者プロフィール

小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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