「もう恋愛はいい」 結婚相談所で“仮交際”に進んだ彼の言葉に胸がザワざわつく…

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

結婚相談所での出会いは完全に諦めていたのに、まさかの「仮交際」に進んだ私。しかも相手は年下のキラキラ若者。一方、別のアプリでも良い人を引き寄せている? どうやら、私に、モテ期が来たみたい…?

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■皆既月食の夜に

人生ってわからないですね。結婚相談所で「仮交際」に進む日がくるなんて…。しかも年下。しかもキラキラ若者。やりたいこともあり仕事に誇りももっているそんな人。奇跡としか思えません。

じゃあ、この人と結婚ということで、進めていいかな? 自分で自分に質問してみましたが、まだ全然わからない。そんなに焦る必要はないと思うのですが、結婚相談所は早く決めないといけないと思ってしまう独特のプレッシャーがありました。

キラキラ若者Sくんと連絡先を交換しておりました。結婚相談所はカウンセラーさんがいるので、そこから飛び出して2人きりでプライベートに入っていくのは初体験でした。

さっそく、キラ若Sくんから「今日、夜、お時間ありましたら電話しませんか?」と連絡が。一気に距離を詰めずに1回目のデートからの次は電話…素敵なパフォーマンス! ぜひ! と返信し、チラッとネットニュースを見ると「今夜は400年以上ぶりの皆既月食」という文字が。せっかくだから公園でも行って電話しながら見ようかなと、あえてロマンティックな演出を作ってみました。

公園に着き、1人、ベンチに座りました。恋愛が始まろうとしている…? カジュアル男から来る「今、何してるー?笑」「うち来れる?笑笑笑」みたいな、軽すぎるLINEが懐かしい。誠実な電話…少し緊張してきました。


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■アプリより相談所

電話が鳴りました。彼ってどんな声だっけ? なんて考えながら「もしもし?」と言うと、「お疲れ様ですー」と、いたって普通の彼の声。当たり障りなく会話がはじまりました。

今日何してたとか、休みの日は何してるかなど、正直、会話は何も覚えていません。そういえば、皆既月食どうなったかな? 空を見上げると、まさに月食が思いっきりはじまっているじゃないか! キラ若Sくんに、今夜の月食が400年以上ぶりだから私は今、外で話していることを伝えてみると「じゃあ、俺もベランダ出てみようかな」と、一緒に見てくれました。

皆既月食を見ながら、電話…。まさにこれから始まるかもしれない男女の恋。400年ぶりの宇宙が会わせてくれた運命の人?! これ女子がキュンキュンするシーンだな、なんて思いながら、引き続き話していました。そもそも何で、この彼は「結婚相談所」なんだろう? ふと、気になったので聞いてみることにしました。

私「なぜ、結婚相談所に登録したんですか?」


キラ若Sくん「うーん」


私「ほら、マッチングアプリとかあるじゃないですか?」


キラ若Sくん「マッチングアプリもやりました、マッチングアプリZっていう」


なぬ?! マッチングアプリZって男女共に有料で、その分真剣度合いが高いマッチングアプリ。まさかのマッチングアプリと結婚相談所の二刀流だったとは…。私と同じじゃん。

「お付き合いもしたんですけど…ダメになっちゃって」。しかも、付き合ってる。ちゃんと実績残してる。それなのに、なぜアプリではなく相談所? 「やっぱりあんまり相手が真剣な感じがしなかったですね、相談所の方が良いかなって」。ギクっとしました。私が真剣じゃないアプリをやり放題していたことは(しかも何社も、しかもつい最近まで)墓場まで持っていかなくては。

「それに…」 彼はつづけてこう言いました。


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■彼は大人?

「もう恋愛はいいんですよね、青春みたいなのは。彼女じゃなくて普通に奥さんの方がほしいかなって」。もう、恋愛はいい…。たしか私は、人を好きになりたい、そう最近決めたばかり。彼は私とは逆のことを言ってる。なんだか、あえて皆既月食利用してロマンティックな雰囲気に浸ろうとした自分が少し恥ずかしい…。

さらに、彼の方が大人なんじゃないか? 私、もしかして痛い? と胸がざわつきました。彼の言わんとしていることはわかるし、恋愛と結婚は違うというのも理解はしているつもりでした。

”幼い”と思われたくなかった私は、彼の言葉に「それ、わかるー」と返事しました。自分が何を求めているのか、どうありたいのか、たいして考えていない「わかるー」。

次は、ぜひご飯食べましょうという約束をして電話を切りました。「もう恋愛はいい」か…。たしかに彼は正しいのかもしれない。なぜなら私の周りにはそうやって結婚出来た人も何人もいたからでした。

でも、多少のトキメキは必要だよな? まず好きにならないと結婚なんてしなくない? モヤモヤしてきました。


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■忘れているわけがない、ハイスペアプリ

考えてもわかりません。気づけば、「まあ、まだ仮交際だし」とマッチングアプリを見ていました。そう、まだ交際していないので、他の人を見てもいいしデートしてもOK、それが婚活の世界です。

それに…忘れているわけがありません。ハイスペックな人たちがたくさんいる審査制マッチングアプリのことを。苦労してやっと合格したこのアプリを使う前に、結婚なんかするわけがない! 開きました。ハイスペ男たち、お待たせ…!

うっ! ギラギラしている! キラキラではなくてギラギラ! 目に入ってくるのは、スーツを着てカメラ慣れしている男たちの笑顔、白い歯、フワッとさせた前髪、そしてなぜか多い高級焼肉の写真。大手企業、医師、経営者…、年収1000万、2000万、3000万、え、これ、本当、なんですよね? 疑いたくなりますが、一応、審査制なので嘘はほぼないとすると、こういう人たちってやっぱり存在するんだなぁと、珍人類を見るかの気持ちで観察をしました。

何よりも、大切なのは、この私に”いいね!”が来ているかどうか。港区女子としては合格しなかった私。いいね、来てるわけないよね…と、来てる! けっこう来てる! 何十件といただいておりました。いいんですか? 私で、いいんですか? 結局、テンションが上がってしまいました。キラ若Sくんは、こんな私を見て引くだろうな…。そう思っても「まだ、仮交際だし」この言葉でかき消していました。


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■新たな彼、登場?

また、カジュアルなマッチングアプリはすべてやめたので、他のオーソドックスなマッチングアプリはほぼ放置していました。こっちも開いてみよう。なんだか、キラ若Sくんと結婚する前にやり残したことはないだろうか? というようなスピードで、他も見ていました。

すると、マッチングアプリDで、1人、デートの申請をいただいていました。最初に見た感想は「何この人、変な人」でした。なぜなら、彼は、真顔で証明写真のように自撮りしており、写真はその1枚のみ。プロフィール文もとても簡潔でした。みんなと少し違う写り方と雰囲気の人。まぁ、申請もらったことだし、とりあえずOKしておくか。そのくらいの気持ちでした。

まさか、この彼が、私が初めてマッチングアプリでお付き合いした彼氏になるとは。

深い深い、そんな出会いになるとは…。

この時は、神のみぞ知る、だったのです。本当に人生ってわからない。あれ? キラ若Sくんは? 彼とも衝撃のデートをすることになるのです。やっと、マッチングアプリモテ期からの真剣交際期、やってまいりました。続きます、乞うご期待♪


【小出真保】

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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