アプ活で出来た彼氏に「別れる」と言われ平行線のまま… 友人参加の“三者面談”を実施
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
恋愛・結婚に夢中になりすぎてしまった私は、オーディションを大失敗。おもしろいことも思いつかず絶不調。さらにえびおくんとは連絡を取っていない状態。この状況をなんとか変えるために、えびおくんにまた話し合いを持ちかけます。
しかし、2人きりで会ったらまた揉めると思った私は、今回は第三者を巻き込み、面談という形でファミレスに集合することとなりました…。
■いつも2人だけの世界
なぜにこう何度も「別れる」と言われてしまうのだろう。ため息が出る。仕事も上手くいってないし今それどころじゃないのに、やっぱりえびおくんのことばかり考えてしまう。ここ数ヶ月同じことを繰り返していました。喧嘩しては別れると言われて復縁、そしてまた喧嘩…。そんななかでも、えびおくんと話し合いをすることになりましたが、また同じパターンになるのはもういいかげん疲れた、お互いにとって毎回ダメージしかない。
突然、思いつきました。それは、第三者を入れよう、三者面談はどうだろうか、と。よく一般的に聞くのは、友人に会わせておいた方がいい、味方は多い方がいいとか。
マッチングアプリでの出会いだと、お互いの普段の友達や会社の人など全く知らないということになります。それって、すごく狭い世界で生きているんじゃないか、2人だけの世界♡みたいになっていて、ちょっと危ない気もする…と思ってはいました。
ちょうどいいキッカケになると思いました。私の友人(しかもファン寄り)に会わせておくのは良い展開になるかも。なによりも作戦が立てられる。セリフを友人に仕込むことができる。なんとかして関係をもっと良くして、結婚まで到達するのに協力者が必要だ。そう確信しました。
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■三者面談の日
この提案はえびおくんに断わられるだろうなと自信がなかったのですが「いいかもね、もう1人入れると見方が変わるっていうよね」と、なぜか三者面談を承諾。「まほちゃんと話すといつも話し合いにならないし」ともまた言われました。いつも言われる言葉ですが、相変わらず、私は理解ができませんでした。
「まかせて!」友人は乗り気でした。わざわざ彼の最寄り駅のファミレスまで休みの日に来てもらうことになりました。そこまでやってくれるのだから、バイト代くらい支払わなければなりません。「えびおくんの不安をちゃんと聞くね」「2人の問題点を見つめ直すことだね」「まほちゃんをたてるし、まほちゃんの魅力も推すね」完璧です。いい人材を雇いました。あとは、決行するだけです。
この日は雨でした。足元が悪い中、友人は来てくれました。まず、彼が来る数時間前に2人で集まって確認、練習。私は緊張していました。自分の今の彼氏を人に会わせるのは初めてでしたし、どんな感じになるんだろう、えびおくんが私以外の人と話すのを初めて見れる。マッチングアプリの画面の世界から、外に飛び出して来たような感覚。すごく新鮮でした。
えびおくんが来る時間が近づいてきました。LINEは来ていません。「本当に来るかな…」急に不安に襲われました。友人は「え、来るでしょ」と言っていますが、やっぱり嫌になって来ないとかないよね? と、異常に心配になってくる情緒不安定な私。すると友人は「普通はこういうの男って、めんどくせーって思うよね、でも、彼は来てくれる人なんじゃないかな」。
そのとき、傘を折りたたむ青年がファミレスの入り口に見えました。「あ! 来た!」と、つい大きな声を出しました。えびおくんを見た友人の第一声は「あー…なるほどね」でした。なるほどねってなに?! いかにも聞いてきたイメージ通りの男性ってことだろうね、言いたいことは、わかる。
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■焦り
最初は雑談から始まり、よくあるお茶タイムでした。私が思ったことは「えびお、普通に話せるじゃん」でした。少し人見知りしている感じはありましたが、自分の彼氏が私の友人に失礼だったり、変な感じだったら嫌だなというのは正直ありました。そのあたりはホッとし、いよいよ本題となりました。
「今、問題となっていることはなにかな?」上手く友人が切り出してくれました。えびおくんは「時間がない」「本当に仕事が忙しい」と、私にいつも言うことを淡々と話していました。また「まほちゃんは仕事の邪魔をする」「帰ってほしいのにダラダラしている」とも。それは直そう、と、誰が聞いても当たり前の反応をする友人を見て、改めて第三者に言われると私も反省しなくてはいけないことはわかりました。でも…私は「家事をがんばっている」「汚部屋も綺麗になった」と努力をアピールすると、えびおくんは「それは感謝してる、でも問題はそれじゃない」と、話がこじれるのです。
もう開始して数時間が経っていました。笑いが混じりながらの食事会でもあります、だんだんと打ち解けてきたのか、えびおくんが自分の想いを伝え始めました。
「同期より遅れているんです、焦っています」「年齢的にまだこの位置かって思って」と、今の自分の問題を話していました。彼を見ながらそれは、私も同じだと思いました。年齢で焦っているのは同じ。もしかしたら、似た者同士なのかもしれないなと思っていました。
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