アプリで出来た彼に夢中になりすぎた結果…仕事で大失敗 1番言われたくない「つまらなくなった女芸人」状態に

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

占い地獄は継続中でした。電話占いは全会社初回10分無料をすべて使い切り、占いの館の対面占いも銀座店どころか渋谷店、新宿店にも出没してスタンプカードまで作るところまできていました。

言うことはみんな同じで「彼は運命の人です」。その瞬間は嬉しくなって安心して、もう占いはやめる! と思っても次の週には通うという地獄から抜け出せませんでした。そして、そんなことばかりやっていたからでしょう。大事なオーディションを失敗してしまうのです…。

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■とことん向き合いたい

体が自然と占いの館に向かってしまう。そして、帰宅後は深夜までタロットカードで自分を占う。やばいな自分、もう辞めようと思ってもまた気づけばタロットカードを布団の上に並べていました。これ遠くから眺めたら、1人で真剣に七並べしてる人。

だって、占い師たちが運命の人って言うなら、じゃあ、なんで彼は簡単に別れるって言うの? こんなにも不安になるの? それに、連絡が来ない。復縁して10時間で別れるぅ! と言われてから5日経ってる…。これ、このままフェードアウトしようとしてるんじゃないか。また占いだけではなくスマホ検索症も発症。「連絡が来ない 男性心理」「別れる 男性 本音」などで検索し、悶々としていました。

6日間経過。まだ私は彼女なはずだし! 電話はしていいでしょう。「もしもし…」暗い声でえびおくんは出ました。どんなに喧嘩しても無視することはしないえびおくん。「この前、変な感じで帰ったからさ…」この日の私は、自分が思っていたより少し冷静でいられました。


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■まほちゃんの良いところ

「…だって、話し合いにならないから」とえびおくん。この”話し合いにならない”って、よく言われるけど一体なんなんだろう。「私はとことん向き合いたい」。えびおくんは黙っていました。「正直、逃げることもできるし、ずるいこともできる」なぜかスラスラとセリフが出てくる私。

「ずるいことって?」と聞くえびおくんに、「…えびおくんはえびおくんで置いておいて、他の人を探す、とか、そういうこと」こんなこと言うつもりはありませんでした、ですが、”他の人を探す”という言葉が自然と出るのは、私たちはマッチングアプリで出会ったからです、だって合わなければ次にいけばいいから…。

「でも、そんなことしない、したくない、えびおくんととことん向き合いたいんだもん、縁があって出会って、好きになった人だから」。あら、なんか…私とは思えない良いセリフ。冷静なもう1人の自分はまるで映画監督でした、いいぞ、いい感じだぞ、演じているのは女優のもう1人の私。

「だから、納得いくまで向き合いたい、えびおくんと」この電話は成功した気がしました。すると「…俺もそんなことはしないよ、他の人を見ながらとかは。まほちゃんのそういうところ、良いところだと思う」。おっしゃ! うまくいったか? 小出監督ありがとうございます! 「じゃあ、また話し合ってくれる?」と問うと、「うん…それどころじゃないくらい忙しいけど」と返答。話し合うことに関しては全く乗り気ではなさそうでしたが、まだチャンスはもらえるらしい。

私は彼のことを大袈裟でなく24時間考えていました。そんななか、大事なことはずっと置き去りでした。1番大切なこと。それは仕事、お笑いだったのに。私は、やってしまいました。


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■おもしろいことが思いつかない

大きなチャンスを事務所のマネージャーさんからいただきました。某ラジオ局の大きな番組の新パーソナリティーオーディション。私はラジオが好きで、芸人になろうと思ったキッカケもラジオの存在が大きかったくらい大切にしているもの。「ラジオが好きな小出にした」と言ってくれるマネージャーさん。有り難い話。でも、私は急に来た大きなチャンスに体も心も付いていけないのです。

スイッチを完全にオフにしていました。えびおくんと出会ってお付き合いしてここ半年、はっきり言ってお笑いのこれといった活動はちゃんとしていない、致命的な準備不足。それに、今の私っておもしろいのかな。恋愛や結婚のことばかりで。明らかに仕事に集中してこなかった。たくさんの人がチャンスを掴みたいなか、勝てるのか? 誰よりも頑張っていない気がする。

こんなマインドでうまくいくわけがありません。とりあえず、オーディションではマッチングアプリの話をしたものの、早口で勢いだけ、感情を上手く出せずに終了。マネージャーさんをチラッと見るとなにも言ってはきませんが、苦笑いをしています。やってしまった。今までのツケが回ってきたか。なんだか恥ずかしい。

オーディションはYouTube動画で競い、1番人気の人が優勝する形でした。私の動画を見たファンでお友達の女の子は「聴いたよ、なんか、まほちゃんらしさが出てなかった」。私らしくない…。その通りでした。オーディションは滑ったり落ちたりするのは仕方ない、でもそれは、やりきったなら。私はやりきってもいない。頭が全然回らなかった。恋愛でつまらなくなった女芸人みたいな…1番それを認めたくないし言われたくない、でも、そうなってる? 情けなくなりました。

さすがに、えびおくんのことを考える時間が減りました。私の人生に問題が起こっている。いい加減にしないと、お笑いの神様は怒っているよということなんだろうなと、自分をなんとか立ち直らせていました。


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■相手を惚れさせること

また別のオーディションが入ってきます。この止まっていた脳みそを奮い立たせなければいけない。それでも、全くおもしろいことが思いつかない。時間は待ってくれない。過去のネタ帳を引っ張り出してきて、もう過去の自分に頼るしかなくなりました。これでなんとかやるしかない。

えびおくんの「仕事がんばってるから好きになったのに」。このセリフが蘇り、突き刺さります。このときはムカつきましたが、そうだよな、だってそのほうが魅力的に決まってる。いつだって、相手を惚れさせること。それが恋愛では必要な努力なんだろうな。

私が電話で持ちかけた「とことん向き合いたい」は、どんどん先延ばしになり、気づけば1ヶ月えびおくんと会っていないことになりました。

私自身もそれどころではなくなっていました。でも、えびおくんとは別れたくない。なんとか隙を見つけて話し合いを決行させます、しかし、今回は角度を変えようと決めました、もう1人連れていくのです。私のファンでもあり、お友達を…えびおくんを第3者を入れて結婚までいかせよう作戦です、これ、ほぼ脅迫? 果たしてこの作戦は上手くいったのでしょうか、続く!


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■執筆者プロフィール

小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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