東山紀之“新社長”報道に、当事者の会・副代表 「男気もある人だと信じたい」
「後輩の胸ぐらを掴む、なんて見ましたよ」と東山さんの“後輩に厳しい”一面を振り返りながらも期待を寄せました。
4日、YouTubeチャンネル『Arc Times』の生配信に、「ジャニーズ性加害問題当事者の回(JSAVA)」副代表・石丸志門さんと中村一也さんが出演。
ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が役員になり、俳優の東山紀之さんが新社長に…との報道に「打算的なものは感じません」と感想を述べました。
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■4日、ジャニーズ事務所への「要請」
同日の14時に記者会見を開いた「ジャニーズ性加害問題当事者の会(JSAVA)」。
ジャニー喜多川の性加害について、ジャニーズ事務所と被害者との間で、直接対話・協議し「事実究明・対話救済委員会」の設立、「事実究明・対話救済基金」の設置を速やかに行うことを強く要請。近日、刑事告発をする予定であることも発表。
7日には、ジャニーズ事務所が記者会見を開き、被害者への向き合い方や新社長を含めた新体制を発表すると言われていましたが、昨夜、新社長として俳優・東山紀之さんが就任すると一部で報道されました。
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■当事者の会「ジュリー社長よりも話がしやすい」
「JSAVA」では、藤島ジュリー景子社長の退任は求めておらず“対話”をし、救済をつづけていくことを希望していたなかでのこの報道に、石丸さんは「火中の栗を拾う行為だと思っています。安易な気持ちで社長業を引き受けたとは考えづらい」と話し、“ジュリー氏は役員として残留する”との報道に対しては「いい方向に考えれば、救済資金についてはジュリー社長が受け持つ…という体制にしてくれるのではないか…と希望的観測はある」とコメント。
石丸さんは、少年隊デビュー前にはジュニアとして同じ時代を生き、デビュー後は少年隊の専属バックダンサーを務めています。石丸さんが在籍していた頃のジャニーズ事務所には30人ほど、東山さんが入所した頃には20人程度だったことを振り返り、「推測に過ぎませんが、当時の人数を考えると東山氏も被害者のひとり」「被害の痛みをわかっている人間として話を聞かせてほしい、というスタンスであれば、直接被害を受けたことのないジュリー社長よりも、私たちは話がしやすい」と、心境を語りました。
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■「打算的なものは感じない」
東山さんが新社長に…との報道を受け、ネット上では「被害を訴えてきた後輩に『我慢しろ』と言ったと明らかにされている人を社長にするって…なにも変わらない」「被害者で声をあげている人が『黙っていた自分も加害者だ』と言っているなかで、東山…加害者じゃん」「調査報告書をガン無視の結果…同族経営と変わらない」など、批判的なコメントが相次いでいます。
ただ石丸さんは、「東山氏が『当事者の会』と話をして、(同時期にジュニアにいた)平本・石丸と話がしたい、そのためには自分が矢面に立って社長になる必要がある、と思ってくれたのではないかと」と希望を込めて話し、ジャニーズ事務所側に対して「打算的なものは感じません」と語りました。
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