ジャニー喜多川の性加害を認定 「被害者の心情につけこんで、性加害を行っていた」 メリー氏は「徹底的な隠蔽を図ってきた」

会見を行った再発防止特別チームは”マスメディアの沈黙”にも「隠蔽体質を強化していった」と言及。

ジャニーズ事務所

29日、ジャニーズ事務所が設置した「再発防止特別チーム」が会見を行い、ジャニー喜多川が1950年代から2010年代半ばまでの長期間に渡り、性加害を繰り返していたことが認められました。



■1970年代~2010年代半ばまで繰り返した性加害

5月26日からおよそ3ヵ月間、ジャニーズ事務所関係者や性被害を受けた21名にヒアリングを受けた「再発防止特別チーム」。

会見で前検事総長・林眞琴氏は、ジャニー喜多川の性加害の事実関係について「ジャニー氏が、自宅や合宿所や公演先の宿泊ホテル等におきまして、ジャニーズJr.を含む多数の未成年者に対し、一緒に入浴、同衾、キス、体を愛撫、性器を弄び、口腔性交、肛門性交を強要するなどの性加害を行っていたことを認めました」と、1950年代からの性加害、ジャニーズ事務所においては1970年代前半~2010年代半ばまでの長期間に渡り、性加害を繰り返していたことが認められました。

また、Jr,の間では「性加害を受ければ優遇され、拒絶すれば冷遇される」と認識が広がっていたという供述を受け、「ジャニー氏が被害者の心情につけこんで、性加害を行っていたものとする」と発表しました。



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■メリーの隠蔽も被害に拡大

また、医学博士・精神科専門医の飛鳥井望氏は「ジャニー氏が20歳頃から80歳半ばまでの間、性加害を常習的に繰り返していた事実から、顕著な“性嗜好異常(パラフィリア)”が存在していたものと認める」と発表。

また1960年代には、ジャニー氏の性嗜好異常を認識していたと見られるメリー氏に対して「少年たちへの性加害がつづいていることを知りながら放置、外部に対してはジャニー氏を守るため、徹底的な隠蔽を図ってきたと考えられ、メリー氏の行為が被害の拡大を招いたと考えております」と言及。

さらに、ジャニーズ事務所、芸能界でも「見て見ぬふり」をしていたことも被害の拡大を招いたと述べ、「マスメディアが沈黙が、自浄能力を発揮することなく、隠蔽体質を強化していった」と語りました。



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■「ジュリー氏の辞任を求める」

再発防止策について林氏は、「ジャニーズ事務所がとるべき対応」として、「謝罪と救済、これをなくしてはジャニーズ事務所が再生を図ることは難しい」とし、藤島ジュリー景子社長は被害者と対話し、救済に乗り出すべきだと言及。

「ジュリー氏は性加害の事実を認めていなかったために、『性加害の事実は存在しない』という立場を取りつづけていた」と、ジュリー氏が取締役就任時にはジャニー喜多川の性加害の“疑惑”としては認識していたものの、積極的に調査しなかったことを説明し、「ジュリー氏が経営のトップのままでは今後、社員・役職員の意識を根底から変えてジャニーズ事務所が再出発することは極めて困難であると考えます」とジュリー氏の辞任を求め、同族経営についても防止するよう提言しました。

ジャニーズ事務所は今回の提言を受け、近日中にも記者会見を開く予定です。



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■執筆者プロフィール

冬野とまと:千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーライター。

高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。行動心理カウンセラーの資格ありだが、自分の行動が読めない。

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(文/fumumu編集部・冬野 とまと

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