ロブ・ロウ『ホテル・ニューハンプシャー』(1985年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ロブ・ロウ。青春から円熟へ。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『きっと見つける』の公開を記念して、本作で息子と犬を探す父親役を演じているロブ・ロウです!
■イケメン集団からのイケオジ化
1964年3月17日、アメリカ生まれのロブ・ロウは、「ブラット・パック(Brat Pack)」と称されるイケメン俳優の一員として、1980年代に絶大な人気を博しました。
この「ブラット・パック」は、主にハリウッドの青春映画に出演していたメンバーの総称で、以前もご紹介した、トム・クルーズ、ショーン・ペン、ロバート・ダウニー・Jrなども含まれています。
つまり、80年代のイケメンたちが、現在では円熟味の増した「イケオジ」となっているわけです。
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■息子を見守る父親になるまで
1月13日公開の『きっと見つける』は、迷子になった愛犬を探す、飼い主の息子と父親の物語ですが、ロウは父親役を好演。
息子に寄り添い、やさしいまなざしを向ける父親を、やんちゃな時代もあったロウが演じる姿は、大人になるのもなかなかいいものだと感じさせてくれます。
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■かつての青春時代を振り返る
そんなロウの気になるやんちゃ時代(?)の一番のオススメ作は、『ホテル・ニューハンプシャー』(1984年)です。
現代アメリカ文学の旗手、ジョン・アーヴィングの同名小説を実写化した本作は、ホテル経営を目指す父を中心とした、奇妙な家族の姿を描いています。
暴力、性、死がからむアーヴィングらしい物語の中で、ロウは次男のジョンを熱演。変わり者ぞろいの家族の中でも、唯一、常識人に見えますが、実は姉フラニー(ジョディ・フォスター)に恋心を寄せているキャラクターです。
こうした難役も青春時代からこなしてきたロウの若き姿は、将来「イケオジ」になる理由がわかるかもしれません。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)