アンドリュー・ガーフィールド『チック、チック…ブーン!』(2021年):「イケメン」作品のススメ
アンダー40俳優「イケメン」のススメ:アンドリュー・ガーフィールド。観られなかった「舞台」への無念。
■舞台出身の実力派
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そうした意味で、人気者ヒーロー役のイメージがあるガーフィールドですが、もとは演技力の高さが評判の実力派。
1983年8月20日、アメリカ生まれのガーフィールドは、3歳の時にイギリスへ移住。高校卒業後、イギリスの名門セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学び、舞台俳優としてキャリアをスタートさせています。
その舞台出身の確かな演技力を武器に、『アメイジング・スパイダーマン』に出演する前から、イギリスアカデミー賞テレビ部門主演男優賞を受賞するなど、実力はお墨付きだったのです。
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■伝説の「舞台」を観るために
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2018年には、アメリカ演劇界のアカデミー賞ともいわれるトニー賞主演男優賞に輝いたガーフィールドですが、どこか「映像」よりもライブ感のある「舞台」に携わっているほうが、彼の魅力が発揮されるような気がします。
そこで一番のおすすめは、2021年の『チック、チック…ブーン!』。
同作は、混沌とした時代を生きる若者たちの姿を描く青春群像劇『レント』の作者、ジョナサン・ラーソンの半生を描き、ガーフィールドはラーソンを熱演しています。
『レント』は、トニー賞受賞の傑作ミュージカルとして知られていますが、オフ・ブロードウェイ・プレビュー公演初日の1996年1月25日に、作者のラーソンが35歳の若さでこの世を去ったという舞台裏があるのです。
その事情を知って『チック、チック…ブーン!』を見ると、ガーフィールド演じるラーソンの生き様が、より胸に迫ってくるでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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