田中圭と“鳴けない犬”の絆を描く映画『ハウ』 犬好きが観た結果…
犬好き待望の『ハウ』が8月19日公開。田中圭さん演じる青年と、「ワン!」ではなく「ハウ!」としか鳴けない犬の繋がりを映し出す。
■優れた群像劇
本作は、斉藤ひろしさんの同名小説が原作。それを犬童一心監督が実写化し、2人で脚本も手がけています。
実は斉藤さんと犬童監督は、映画『黄泉がえり』(2004年)で、共同脚本を手がけている間柄。同作は、亡くなった人たちがよみがえる怪奇現象が、次々に起こるというSF作品ですが、一種の群像劇でもあります。
『ハウ』では、犬のハウが赤西を求めて旅をする途中で、出会う人々の様子も描かれており、それぞれの人々の背景が一瞬にしてわかる演出、展開が見事。つまり本作は、優れた群像劇でもあるといえるでしょう。
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■「沈黙によってお前の魂を洗え」
ところで、インドの詩人、タゴールの詩に、こんなものがあります。
「死んだ言葉の塵がお前にこびりついている/沈黙によってお前の魂を洗え」
『ハウ』の主軸は、もちろんハウと赤西の物語なのですが、「犬と飼い主の心温まるヒューマンドラマ」では終わりません。
犬という言葉を話せない生き物を通じて、言葉でコミュニケーションを取る人間はどうあるべきか、真のやさしさとは何かを、思わず考えさせられるはず。
むしろ物言わぬ者のほうが、汚れていない魂を持っているのかもしれません。
果たしてハウと赤西は再び会えるのか? 2人に待ち受ける結末を劇場で確認してみてはいかがでしょう?
■映画オリジナルMV
【作品情報】
作品タイトル:ハウ
公開表記:8月19日(金)全国ロードショー
原作:『ハウ』斉藤ひろし(朝日文庫)
出演:田中圭 池田エライザ 野間口徹、渡辺真起子、モトーラ世理奈、深川麻衣、長澤樹、田中要次、
利重剛、伊勢志摩、市川実和子、田畑智子、石田ゆり子(ナレーション)、石橋蓮司、宮本信子
監督:犬童一心
脚本:斉藤ひろし 犬童一心
音楽:上野耕路
主題歌:GReeeeN「味方」(ユニバーサル ミュージック)
企画・プロデュース:小池賢太郎
プロデューサー:丸山文成 柳迫成彦
企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ 東映
配給:東映
公式HP:haw-movie.com
公式Twitter&公式Instagram&公式TikTok:@haw_movie2022
映画クレジット:(C)2022「ハウ」製作委員会
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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