「死産」を主張しても… 違法中絶の「殺害」とみなされた女性が禁錮50年に

いかなる理由があっても中絶が禁止されている国が、中南米には複数あるようです。


■真っ向から食い違う意見

エルサルバドルの検察は今月6日、「法医学検査では妊娠37~40週と推定、出生時は生きていた」「首には被告がつけたと思われる死因となったナイフの切り傷が6つ」とし、レスリーさんが加重殺人の罪で最高刑の禁錮50年に処されたことを声明で発表しました。

エルサルバドルの人権団体「Decriminalisation of Abortion」は、レスリーさんの訴訟手続は変則的に行われたものが多く、偏見に満ちていたと非難。「検察側が女性を犯罪者に仕立て上げるためにでっち上げの話を作り出したのは、これが初めてではない」と猛反発しています。



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■似たケースで収監中の女性も…

中南米ではエルサルバドルの他にニカラグア、ホンジュラス、ドミニカの合わせて4ヶ国が、一切の例外なく中絶を禁止。エルサルバドルでは、レスリーさんに似たケースで最低でも4人が収監、5人が告発されていると人権団体は主張しています。

中絶の是非をめぐる論争に、終止符が打たれる日は来るのでしょうか。

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(文/fumumu編集部・原田 パラン

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