アダム・サンドラー『50回目のファースト・キス』(2004年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:アダム・サンドラー。コミカルな一途さの歴史
■なぜ初めてを50回も?
そんなサンドラーのイチオシおすすめ出演作は、『50回目のファースト・キス』(2004年)です。
同作でサンドラーは、水族館の獣医師ヘンリー役を好演していますが、タイトルのとおり、なぜ初めてのはずのファースト・キスが50回目になるかというと、ヘンリーが恋に落ちた女性ルーシー(ドリュー・バリモア)は、交通事故の記憶障害が原因で、前日の記憶をなくしてしまうから。
つまりルーシーにとって、ヘンリーとは「毎日」が初対面になるのです。
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■プレイボーイが実は一途なら
実はヘンリーはプレイボーイという設定で、個人的に、サンドラーがすかした(?)かんじに登場するオープニングから笑いを禁じ得ないのですが、そのプレイボーイが、1人の女性のために、次第に一途な面を見せていく姿は胸を打たれます。
切ない設定がベースにありながら、サンドラーの持ち味であるコミカルさと、ヘンリーの「実は誠実」なキャラクターが相まって、本作は上質のラブストーリーとして仕上がっています。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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