介護、看取り、延命治療… 90代両親の姿を追う映像から考える

3月25日公開のドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』に見るリアル

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』
(©2022「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」製作委員会)

認知症になった90歳の母と、98歳の父による老老介護の姿を映し出すドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』が、3月25日より公開。

ひとり娘である信友直子監督が追い続けた両親の姿から、自分にも起こりうる高齢化社会の問題について、つい考えさせられる本作。その魅力に迫ってみましょう。



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■老老介護のドキュメンタリー

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』は、広島県呉市生まれの信友直子監督が、同市に暮らす両親の姿を淡々と追い続けたドキュメンタリー。

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』
(©2022「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」製作委員会)

物語は、90歳になる認知症の母が脳梗塞を発症、入院するところからはじまります。家事と母の介護をしていた98歳の父は、入院した母に会うため、手押し車を使いながら、毎日1時間かけて病院へ通うようになります。

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』
(©2022「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」製作委員会)


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■98歳にして筋トレを開始する父

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』
(©2022「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」製作委員会)

いつか母が帰ってきた時のためにと、父は筋トレをはじめますが、母の症状は深刻さを増していきます。

そして、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、母との面会が難しい状況に。それでも父はあきらめず、母の帰りを待つのですが…?

続きを読む ■誰にでもある死と別れ

2018年に公開された『ぼけますから、よろしくお願いします。』は、PrimeVideoでチェック

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