介護、看取り、延命治療… 90代両親の姿を追う映像から考える
3月25日公開のドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』に見るリアル
■誰にでもある死と別れ
自身の両親を、ひとりの映像作家として、ひとりの娘として、その両面から撮影した信友直子監督。
今作のテーマは、「看取り、延命治療、終活」になったといいますが、それは意図したわけではなく、「人が生きて老いてゆく先には、必ず死と別れがある。誰もが自分のこととして感じてもらえる物語になった」と語ります。
確かに、ひとつの家族の姿を切り取っていますが、テーマは万人に通じるもの。深刻さが突き付けられる問題ですが、そこにユーモアを交えながら展開していく流れは、死と別れが必ずしもマイナスではないと教えてくれます。
サブタイトルの「おかえり」は、実はどんな意味を持つのか、観終わった後にわかるのですが、改めて「おかえり」と言える場所、言える相手との関係について、考えてみるのはいかがでしょうか?
・合わせて読みたい→市川海老蔵、母親との不仲報道に苦言 「私の母は優しい純粋な人です」
(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
- 2