介護、看取り、延命治療… 90代両親の姿を追う映像から考える
3月25日公開のドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』に見るリアル
認知症になった90歳の母と、98歳の父による老老介護の姿を映し出すドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』が、3月25日より公開。
ひとり娘である信友直子監督が追い続けた両親の姿から、自分にも起こりうる高齢化社会の問題について、つい考えさせられる本作。その魅力に迫ってみましょう。
■老老介護のドキュメンタリー
『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』は、広島県呉市生まれの信友直子監督が、同市に暮らす両親の姿を淡々と追い続けたドキュメンタリー。
物語は、90歳になる認知症の母が脳梗塞を発症、入院するところからはじまります。家事と母の介護をしていた98歳の父は、入院した母に会うため、手押し車を使いながら、毎日1時間かけて病院へ通うようになります。
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■98歳にして筋トレを開始する父
いつか母が帰ってきた時のためにと、父は筋トレをはじめますが、母の症状は深刻さを増していきます。
そして、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、母との面会が難しい状況に。それでも父はあきらめず、母の帰りを待つのですが…?
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