いま地球のために何ができる? 『グレタ ひとりぼっちの挑戦』で考える
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリ。18歳の少女のリアルな姿から、環境問題を考える
グレタ・トゥーンベリ。この名前を聞いたことがあるかも? という方は、意外に多いと思います。
彼女は、スウェーデンの環境活動家。2018年、当時15歳だったグレタは、気候変動に対する政府の無関心に抗議するため、ストックホルムにある国会議事堂の前で、学校ストライキを開始しました。
それも、たった1人で。
そんなグレタの姿を追ったドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』が、10月22日から公開になります。
たった1人の少女が、世界を動かすまでを緻密に追ったリアルな本作、その魅力に迫ってみましょう。
■スウェーデンの少女が変化を起こす
グレタは、2003年、オペラ歌手の母・マレーナ、俳優で作家の父・スヴァンテの長女として生まれました。2021年現在は、18歳となり、妹のベアタと4人家族で、ストックホルムで暮らしています。
グレタが環境問題に関心を持つきっかけになったのは、2011 年、学校の授業で、環境問題に関する映画を観たこと。
ものすごくショックを受けたグレタは、その後、摂食障害になるほどだったそうです。
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■二度のノーベル平和賞ノミネート
「私が学校ストライキを始めたことで、色々なことが起ったのは確か」とグレタは振り返ります。
たった1人でグレタが始めた活動でしたが、それに感化された世界中の若者たちが、環境問題に関心を向け、声を上げるようになりました。
そして2019年、20年と2年連続でノーベル平和賞にノミネートされるなど、グレタの名は、世界規模で知られていくことになります。
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