おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ④マッツ・ミケルセン
オーバー40男優「イケオジ」のススメ④マッツ・ミケルセン。悪か善かを問う信念の人。
■続く悪役の快進撃
さらに、2013年から15年まで放送されたアメリカのテレビドラマ「ハンニバル」で、ミケルセンは、精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクター役を怪演。
続いて、DCコミック原作のスーパーヒーローを主人公にした『ドクター・ストレンジ』(2016年)でも、闇の魔術師カエシリウスという悪役を演じています。
関連記事:おうちで映画三昧「イケオジ」作品のススメ①ヒュー・ジャックマン
■悪役が魅力なのは「信念の人」だから
ただし、物語の定石として、主人公が際立つのは、それと同じくらいか、それ以上の魅力を持つ悪役がいてこそ。
悪役ならおまかせの印象が強いミケルセンは、主人公と対等に渡りあう魅力を発揮する証拠です。
そこでおすすめしたいのは、SF映画の金字塔シリーズ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)。ミケルセンは、同作の主人公ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)の父ゲイレンを演じています。
ゲイレンは優秀な科学者で、まさに「信念の人」。その思いを、命をかけて娘のジンに託す姿は、思わず「お父さん!」と叫びながら涙なしでは観られません。
つまり「信念」は、時代や場所によって変わるもの。自分の信じたものが、悪となるか善となるか。
ミケルセンの悪役が際立つのは、それほど彼が、強い信念を持つキャラクターを演じるのを、最も得意とするからではないでしょうか?
・合わせて読みたい→おうちで映画三昧「イケオジ」作品のススメ①ヒュー・ジャックマン
(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
- 2