おうちで映画三昧のススメ:初恋を再び… 『君の名前で僕を呼んで』
ティモシー・シャラメのみずみずしさを堪能したい映画『君の名前で僕を呼んで』。
■ティモシー・シャラメのみずみずしさ
そしてなんといっても、ティモシー・シャラメの群を抜いたすばらしい演技!
エリオには、はじめガールフレンドがいるのですが、次第に同性のオリヴァーと惹かれあっていく様を、ティモシー・シャラメは繊細に表現。本人はエリオを演じることに「プレッシャーがあった」と語っていますが、第43回ロサンゼルス映画批評家協会賞主演男優賞など、数々の賞を総なめにする結果に。
実際にティモシー・シャラメが17歳の時に配役が決定したそうで、少年特有のみずみずしさがあふれています。
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■「愛してる」以上の愛の言葉
さて、本作のタイトル「君の名前で僕を呼んで」は、劇中に登場する台詞の一節です。どこで出てくるかは、ご覧になって確かめていただくとして、この言葉は、「愛してる」以上の意味を持つ愛の告白だと思います。
1980年代といえば、同性同士の恋に、まだ風当たりが強かった時代。それでも本作のエリオとオリヴァーの恋は、後ろ暗さをまったく感じさせず、だれもが大事にしまっている切ない初恋の軌跡を、淡々と自然に追っている印象を受けます。
それはおそらく、時代や世間の風潮とは関係なく、純粋に「愛」だけを丁寧に切り取っているからでしょう。
グァダニーノ監督は、本作の続編に前向きな姿勢を見せています。エリオとオリヴァーの恋の続きを楽しみに待ちながら、なつかしい初恋の記憶をたどってみるのはいかがでしょう?
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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