おうちで映画三昧のススメ! アンソニー・ホプキンスの最高傑作は…
祝・第93回アカデミー賞主演男優賞受賞! おん年83歳のホプキンス、出演作の中でイチオシを勝手に選抜!
■「足りないものは『品格』だ」
ホプキンス演じる「初代ゾロ」は、スペイン貴族で、カリフォルニアの名士という設定。鍛えられる中、アレハンドロは、徐々に剣術の才能を発揮し、「ゾロ」を襲名してもいいほどになります。
しかし「初代ゾロ」は、「お前には足りないものがある」と、アレハンドロを諭します。
それは、「品格(Charm)だ」と。
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■「品格」を自在に操るホプキンス
「Charm」は、本来「魅力」「魔力」といった意味があります。腕っぷしは強くとも、泥棒上がりのアレハンドロには、人をひきつけるような魅力、つまり他人のために自らを使う考え方がありません。
「初代ゾロ」が名士になったのも、「ゾロ」として活躍していたのも、民衆を助けるため、他人のためという考えがあったからでした。その「他人のために自分を使う」という「品格」が備わった時、ヒーローは本物のヒーローになります。
天才猟奇殺人犯、認知症老人を演じて、二度のアカデミー賞主演男優賞を獲得したホプキンス。演じるにはそれぞれが難しい役ですが、プロフェッショナルの手にかかれば、ある程度の時間をかけて、「役づくり」をすることは可能でしょう。
ですが「品格」は、時間をかけても、そう簡単にかもし出せるものではありません。一瞬で観る者に「品格がある」と納得させられるホプキンスは、「品格を自由に操れる」という俳優としてもかなり高度な技を身につけているといえます。
『マスク・オブ・ゾロ』のバンデラスも相当かっこいいですが、そのかっこよさの元になる「初代ゾロ」のホプキンスは、出演当時、60歳前後。そこに注目してみると、高い演技力に裏打ちされた「真のかっこよさ」に、じっくりとときめくことうけあいです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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