藤原竜也と石原さとみが出演! 吉田鋼太郎演出のシェイクスピア劇

シェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指すシリーズ、ついに完結! ラストは『終わりよければすべてよし』

おわりよければすべてよし

イギリスが生んだ稀代の劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『終わりよければすべてよし』が、5月12日から、埼玉県・彩の国さいたま芸術劇場にて上演されます。

喜劇とも悲劇ともとられるため、シェイクスピア作品の中でもめずらしい「問題劇」である本作。演出は、吉田鋼太郎さんが手がけ、石原さとみさん扮する孤児・ヘレンから、結婚を迫られるも、身分違いのため、それを避けたいバートラム伯爵役を、藤原竜也さんが演じます。



■喜劇なのか、悲劇なのか?

17世紀、イギリスで活躍したシェイクスピアが、1603年ごろに書いたとされる『終わりよければすべてよし』。

男性が、夜中にこっそり女性のベッドに忍び込んだものの、そこにいたのは、実はお目当てではない別の女性だった…。といった仕かけが盛り込まれていることから、登場人物の立場によっては、喜劇とも悲劇とも捉えられるため、研究者の間でもいまだに意見が分かれている問題作なのです。



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■伯爵に恋する孤児の運命は?

物語は、中世のフランスを舞台に幕を開けます。

バートラム・ルシヨン伯爵(藤原さん)は、家臣のパローレス(横田栄司さん)と共に、病気のフランス王(吉田さん)を見舞うため、パリへと向かいます。

一方、優秀な医師だった父を亡くし、孤児となってしまったヘレン(石原さん)は、バートラムの母、ルシヨン伯爵夫人(宮本裕子さん)からの庇護を受けて暮らしていました。

実はバートラムに恋心を抱いているヘレンでしたが、身分違いのため、打ち明けることができません。

しかしヘレンは、父から受け継いだ処方箋で、王を治療し、王は見事に完治します。その見返りとして、夫を選ぶ権利を与えられたヘレンは、バートラムを指名するのですが…?

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