上田慎一郎監督らの映画製作企画『DIVOC-12』 「昭和ってエモい」?

12人の映像監督による12本の短編映画製作プロジェクト『DIVOC-12』が始動!

■藤井道人監督チームは「成長の気づき」

松坂桃李さんがエリート官僚役、シム・ウンギョンさんが社会部新聞記者役を演じた映画『新聞記者』。数々の賞を総なめにした本作の監督を務めたのは、第43回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した藤井道人監督です。

「成長の気づき」をテーマにする藤井監督チームの仲間入りを果たした新人監督は、大阪大学歯学部歯学科に在籍中の廣賢一郎(ひろけんいちろう)さん。

廣さんは、1947年、詩誌『荒地』の創刊に携わった詩人、田村隆一による「『帰途』という詩から着想を得た物語を紡ぐ予定です」と宣言。

藤井監督は、廣さんの「今生きている社会への疑問や、愛についての考察に無二の個性を感じました。これから一緒に映画を作れることが今からとても楽しみです」と称するほど、その実力はすでにお墨付きです。


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■三島有紀子監督チームは「共有」

再婚でできた家族が、新しい在り方を探る様を描いた小説『幼な子われらに生まれ』。三島有紀子監督は、この重松清さんが1996年に発表した同作を実写化し、第41回モントリオール世界映画祭審査員特別大賞に輝きました。

海外の映画祭でも評価の高い三島監督が手がけるテーマは、「共有」。この三島チームに参加する加藤拓人さんは、「いま作られるべき映画とは何か、そして共有できる事は何か。その答えを見つけていきたい」と意気込みを見せます。

東北芸術工科大学映像学科卒業後、根岸吉太郎監督らの作品に、演出部として参加経験のある加藤さん。「脚本から『隔離』と『安心』というテーマが浮かび上がり、加藤さんがコロナ禍の社会をどう見ているのかという視点が明確でした」と三島監督が全幅の信頼を寄せています。

こうした12人の監督による個性豊かな作品たちに、期待が高まるばかりです。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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