1956年にアメリカのSF作家、ロバート・A・ハインラインが発表した『夏への扉』。この小説の舞台を現代の日本に移して実写化した映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』が、2月19日に公開されます。
その中で、主人公の科学者・高倉宗一郎を演じるのが、山﨑賢人さん。山﨑さんが、30年の時を超えて運命を変えていく姿を描くタイムトラベルストーリーの魅力に迫ります。
■原作は、SF作家の旗手の名作
本作の原作『夏への扉』は、ロバート・A・ハインラインがSF雑誌に連載し、1957年に出版した同名小説です。ハインラインは、SF作品のアカデミー賞ともされるヒューゴー賞を4度も受賞した、SF作家の旗手。
そんな名作家が書いた同作は、人工冬眠が実用化された世界で、親友と恋人に裏切られた機械技師の主人公ダンが、人工冬眠で過去と未来を行き来するタイムトラベル物語です。
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■舞台は1970年から1995年へ
1956年に同作が発表された時、物語の中では、当時では近未来として設定されていた1970年が舞台となっていました。
今回、設定をアメリカから日本に置き換えた映画版では、山﨑さん扮する科学者の宗一郎が、愛猫ピートと、亡き養父・松下の娘、璃子(清原果耶さん)と暮らしながら、松下の遺志を継いたプラズマ蓄電池の開発に没頭する1995年から物語は始まります。
ところが宗一郎は、共同経営者の松下(眞島秀和さん)と婚約者の鈴(夏菜さん)に裏切られ、人工冬眠させられてしまうのです。
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