■信じる心が問われる『映画 えんとつ町のプペル』
『映画 えんとつ町のプペル』の舞台は、いつも空が厚い煙で覆われているため、その上に星があるとは誰も信じていない「えんとつ町」です。その町で、えんとつ掃除屋として働くルビッチ(芦田さん)は、唯一、星の存在を信じている少年。ですが、町の人たちからは嘘つき呼ばわりされ、ひとりぼっちになってしまいます。
そんなルビッチの前に、ハロウィンの夜、ゴミから生まれたゴミ人間・プペル(窪田さん)が現れます。プペルと意気投合したルビッチは、2人で星を見つけに行くことを決意。ところが、町の治安を守る異端審問官が、2人を阻止しようと立ちはだかるのですが…。
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■「白旗を揚げるには早すぎる」
西野さん曰く、星を信じる孤独な少年・ルビッチは、自分そのもの。「『えんとつ町のプペル』っていうのは自分の自叙伝。色々自分も言われてきて、その時の気持ちを正直に書いたら同じ境遇の人に刺さるんじゃないかなと思って」と心情を吐露しています。
ですが、コロナ禍で、本作の持つ意味が変わってきたと実感しているそう。そして西野さんは続けます。
「みなさん今年一年大変だったと思います。もう駄目だと思った人もいたと思います、そういう人に対して僕は『本当に駄目なのか? ちゃんとすべての選択肢を試したのか?』と疑問に思っていて、白旗を揚げるには早すぎると思います」
先の見えない不安に押しつぶされそうになった時。西野さんのいう「すべての選択肢」が、まだ残されていないかを探れば、ないとされている星が見つかるのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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