■最優秀新人賞受賞のトビー・ウォレスさんの孤独
そのミラに別世界を見せてくれるモーゼスは、素行が悪いながらも、ミラを特別扱いしないフラットな青年です。明らかに内面も外見も「問題がある」モーゼスですが、時折見せるさみしそうな表情は、ミラでなくても思わずドキッとしてしまうはず。
実は繊細で孤独を抱えたモーゼスを熱演したトビー・ウォレスさんは、本作で、第76回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を受賞しています。
そんなモーゼスと、新しい世界に生きるミラは、限られた時間の中で、どんな選択をするのでしょうか?
例えすべてを失ったとしても、命を輝かせた瞬間は、永遠に色あせない。ミラの姿は、私たちにそんなことを教えてくれるはずです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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