命がけの恋… 『ベイビーティース』は、きっと恋をしたくなる映画

病気の少女が、不良青年との出会いで恋に目覚める

ベイビーティース
(©2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia)

突然ですが、恋に落ちた瞬間をおぼえていますか?

きっかけは些細でも、それが永遠になるのも、恋の妙。病に侵された少女が、人生最後の恋に生きる鮮烈なラブストーリー『ベイビーティース』が、来年2月19日から公開になります。

素直にありのままの自分を自分で受け入れたいと思ってはいても、自己嫌悪に陥ったりするのはだれでも同じ。ですが、そんな自分を受け止めてくれる相手がいたら、世界は輝きを増していくのです。そんな恋を、主人公の少女の視点で見せてくれる本作。観ればきっともう一度恋をしたくなるはずです。


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■病気の少女が、不良青年との出会いで恋に目覚める

ベイビーティース
(©2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia)

病を抱えている16歳の女子高生ミラ(エリザ・スカンレン)は、学校から家に帰る途中、駅のホームで電車を待っていました。するとそこで鼻血を出してしまい、居合わせた青年モーゼス(トビー・ウォレス)に、介抱してもらいます。

自分を病人のように、腫れもの扱いしないモーゼスに、強烈に惹かれていくミラ。ですが、精神科医の父ヘンリー(ベン・メンデルソーン)と、母アナ(エシー・デイヴィス)は、モーゼスを快く思いません。全身タトゥーだらけで、ドラッグの売人のモーゼスは、ミラに悪い影響しか与えないと考えているのです。

それでもミラは、モーゼスと共に、刺激的な毎日を生きることを選びます。そんなミラに、両親も考えを改めていくのですが、病は確実にミラの全身をむしばんでいたのでした…。


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■エリザ・スカンレンさん演じる主人公ミラの生命力

ベイビーティース
(©2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia)

この病魔に侵され、両親から反対されても、自分の思いを全うする主人公ミラを演じるのは、エリザ・スカンレンさん。

四人姉妹の成長を描いた、ルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』の実写版、映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、三女ベスを好演しています。実はこのベスも病に侵されている少女なのですが、本作のミラは、逆に病気だからこそ、いまを生きることに喜びを見出す、生命力にあふれたキャラクターです。

両親がモーゼスを「彼には問題がある」と咎めても、「私にだって問題がある!」と返す姿は圧巻。病である自分とモーゼスの姿を重ね、それをすべて受け入れているからこそ、口にできるのでしょう。

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