■土屋太鳳さん演じる孤高の女性と出会う
ところが、いたずらをした3人が、トイレに隠れていると、突然停電が起こります。不思議に思った3人が外に出ると、さっきまで大勢の人でごった返していた街には誰もいません。
そして吸い込まれるように、ある建物に入った3人は、そこでクリアしなければ瞬時に殺されてしまう「げぇむ」に強制参加させられます。やがてアリスは、この異次元世界で、たった一人で「げぇむ」に挑むウサギ(土屋太鳳さん)と出会い、生きることに真っ向から対峙するようになるのです。
関連記事:山﨑賢人のヒゲ面にファンメロメロ 「誰か分からなかった」「目もヤバイ」
■佐藤信介監督の祈りが込められたテーマ
このファンタジーサスペンスを、見事映像化した佐藤信介監督は、3年前から本作を作りはじめ、当初は「この世の恐怖とは何だろう」と考えていたそうです。
「全員が極限状態の中で戦っていくんですけど、本当の敵は自分の一番嫌な部分だったり、思い出したくない過去。それに向き合っていかなければいけない中で『どう生きるか』ということを突きつけられる、そういったテーマで撮影しました」と語っています。
ですが、本作が放送された今年2020年は、世の中の状況が一変しました。「今だからこそ当時考えていた『生きる』というテーマを希望をもって伝えていければと思います」と佐藤監督は続けます。
死を意識することで、強烈に生と向き合わざるをえないのが、人間の性。「死」は恐れるものというより、もしかすると「生」への希望なのかもしれません。
・合わせて読みたい→山﨑賢人、インスタで新年のあいさつ「もう16日なのに…」とツッコむ声も
(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
- 2