新型コロナウイルスの影響でアルコール消毒液が不足したことで、日本酒や焼酎などを製造する「菊水酒造」が立ち上がりました。
■高濃度アルコール消毒液について
これまで、アルコールの販売は薬機法の規制(医薬品・医薬部外品)に該当すると考えられてきました。
しかし先月23日、厚生労働省は高濃度アルコール消毒液は「医薬品・医薬部外品に該当しない」と連絡。様々なメーカーがアルコールの製造の販売ができるようになりました。
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■殺菌に最適な度数
これを受け「菊水酒造」は、アルコール度数77度の高濃度スピリッツ『アルコール77』を製造を開始。
「酒類原料である醸造アルコールは潤沢に流通しているにも関わらず、同じエタノールである消毒用アルコールや除菌用アルコール製剤が手に入らない状況が長期化している事に対し、酒類メーカーとして何かできるのではないか?と考え、状況の改善に寄与できれば」と、製造までの経緯を明かしています。
ただ、あくまでもこちらはお酒。「消毒用アルコールと同等のアルコール分を含んでおりますが、消毒や除菌を目的に製造されたものではありません」と、あくまでも”お酒”であることを説明し、10日から販売開始となることを発表しました。
ちなみに、アルコール度数は高すぎると蒸発しやすくなるため、消毒する上では70〜80%程度が良いとされています。
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■若鶴酒造も
また、「若鶴酒造」でも、アルコール消毒液の代替品となる『砺波野スピリッツ77』を13日から発売予定。
製造本数が限られるため、北陸を中心としたドラッグストア、医療機関、若鶴酒造直営店に優先的に供給するようです。
こちらもまた、「消毒や除菌を目的に製造されたものではない」としていますが、度数があまりにも高く急性アルコール中毒の危険性があることから、お酒を飲む際には飲用に適するアルコール濃度に希釈することを勧めています。
各社のコメントを見るだけでも、計り知れない努力と少しでも新型コロナウイルスに貢献しようとする意思が伺えます。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)