感染の拡大が止まらない新型コロナウイルス(COVID-19)。外出が禁止されているインドにて、自然界の活動が大復活を遂げています。
■ビーチにウミガメが帰ってきた
インド・オリッサ州の人気スポットであるビーチに、絶滅危惧種とされているオリーブヒメウミガメが大量に上陸しました。ウミガメたちは産卵のために砂浜を目指してやってきたそうです。
現在、インドは厳しい外出制限が人々に課されており、いつもは満員のビーチもガラガラ状態。ウミガメにとっては産卵に最適な環境になったのでしょうか。
人間に邪魔をされることなく、生き生きと浜辺に向かって行進している様子が現地の住民に撮影され、大きな話題となりました。
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■過去には現象もみられたが…
過去にもこのRushikulyaビーチにはヒメウミガメが産卵に訪れていたものの、密猟者や観光客と言った人為的な原因により年々数が減少していた様子。
絶滅危惧種にも指定されており、このままでは卵を産まなくなってしまうのではと度々専門家に心配されていたのも事実です。
しかし、新型コロナウイルスの影響で人類が外出しなくなった途端、約28万匹のヒメウミガメがビーチに集まり、6000万を超える卵を産んだとのこと。
現地の自然保護団体は「こんなに沢山のウミガメをこのビーチで見たのは久しぶりだ」とコメントを寄せました。
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■人類の邪魔がなければ自然は強い
多数の卵が孵化しても、生き残れる亀は一握り。天敵に食べられてしまう他、近年は密漁も種の存続に対する大きな問題となっていましたが、まさかのウイルス流行が原因で自然が復活していると報じられています。
「外に出たい」「自粛に疲れた」という声があがり、悲しいニュースが多い中でどこか希望を抱ける一幕となったでしょう。
今一度、我々人間の存在意義や、これからのなりふりを考える一幕となったのではないでしょうか。それにしても、28万匹のウミガメがビーチを目指す姿は思わず「神々しい」と思ってしまう程の壮観です。
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(文/fumumu編集部・AKO)