逆プロポーズに彼の答えは「今じゃない」 その理由にイライラ止まらず大暴走してしまった結果…
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！ 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
年内に結婚、そう約束したんだからそろそろ動いてほしい。手紙まで書いて作戦決行。そしてデート帰りに計画していた「逆プロポーズをする」を決行。
達成感と、自分が解放された感覚になったはいいものの、思っていた通りにはなりませんでした…。
■暴走その1
「結婚して♡」 決まった。今、私の顔は街灯に照らされ、最高の表情をしているはず。誰か動画を回してほしい！ えびおくんの顔を見てみると、赤面しています。真紅に染まっています。そんなに驚いて照れちゃったの？ かわいい♡とにかく私は興奮していました。
しかし、えびおくんの口から出た言葉は「…今…？」。そう言って黙り込みました。私はとにかく逆プロポーズをすることが目標で、正直そのあとのことは考えていませんでしたが、えびおくんが嬉しそうじゃないことに不満を感じました。「うん、そのつもりだよ」とか「お、お願いします（照れながら）」とか、そうくるんじゃないの？ なにその反応…。思い通りにいかないと暴走するのが私が悪い癖。ここでも発揮していました。
「その『今？』ってどういう意味？」「返事は？ いったいどっちなの？」気づけば彼を追い込む私。1回スイッチが入ってしまうと、頭で考えるより先に口からいろんな言葉が出てしまうんです。
「今、イエスと言えないなら、これからもあなたはイエスと言ってくれないよ」。こんなセリフまで口走ってしまいました。もう、なんでいつもこうなんだろう。思ってもいないことを言ってしまう。追い込まれたえびおくんは、モゴモゴ何か言いはじめました。
「いや…そういうことじゃないけど…」ハッキリしない態度に追い込むうえにイライラしてきた私は、また、思ってもいないことを言ってしまいます。
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■暴走その2
「今、できないなら、別れて」。言いながら「おいおいどうした、ちょっとやりすぎだって」と自分にツッコんでいましたが、止まりません。「別れて」と、言われたえびおくんは真剣な顔で黙っていました。え、何も言ってこない…てことは、それでもいいってこと？ 自分で言ったくせに私は不安になってきます。
「だって、別れるか結婚するかの2択でしょ、結局恋愛ってやつは」どんどんセリフが出てくる自分の脳はなんなんだ？ ただ、私たちは結婚前提でのお付き合いでしたし、私が40手前なのを承知で付き合っているはずなんだから、このセリフを彼に言うのはそんなに悪いことではない気もしていました。
すると「問題が解決してないから」と、えびおくん。…問題？ ってなんだっけ？ 「自分のなかでも色々とあって」「今じゃない、乗り越えたいことがある、成長したい」でた、また成長…。彼の大好きな口癖が出ました。成長、成長って、いい加減にしてくれないかな。いつまで成長するんだよ、どうしたら成熟するんですか？ 成長が楽しみなのって、赤ちゃんだけだから！ そして、またイライラが増し、大暴走。
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■男は自分で言いたい？
止まらない私は「今、目の前で私のLINE消して！」と言い放つも、えびおくんは「それはできないよ」と言いながら少し半笑い。道で2人で不毛なやりとりがウダウダと続きましたが、今回は一旦解散となりました。
こんなことになるとは思わなかった…。帰り道、いつものスマホ検索病になって「逆プロポーズ 男性の気持ち」など、調べたりもしましたが、誰かに相談したくなりました。完全に存在を忘れていた人がいました。
それは…宿敵・婚活アドバイザー。婚活アドバイザーなら、男性心理をよく理解しているはず。有益な情報を得られるはず！ すぐ連絡し、状況を説明すると意外な返答がきました。私は、怒られると思っていたのですが「それはね、まほさん、彼は、自分から言いたかったんですよー♡」と。「やっぱりね、男性って自分で決めたいの、それが本能なの」と、言われました。
私は「宿敵」とは言いつつも婚活アドバイザーがしてくれるアドバイスはわりと正しいと思っていました。ただ、これに関しては、率直に「ほんとかよ」と思ってしまいました。だって、とてもそうは見えなかったのです。俺が、まほちゃんにプロポーズしたかったのにって？ ないない、彼のあの様子見て、そんなわけないと思いました。
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