マッチングアプリで出来た彼氏のオンライン会議に見切れる大事故勃発 その後言われたひどすぎる言葉
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
「それ、エビデンスとれてる?」が口癖でおなじみのマッチングアプリで出来た彼氏、えびおくん。「今、がんばらないと成功しない」「成長、成長」と、常に私にもハッパをかけられ、圧に感じることがあるものの大好きな彼氏が出来て幸せな時間を送っていました。
狭すぎる部屋で2人でイチャイチャ。そしてある日、事故ってしまいました。浮かれていたからかもしれません…。
■好きで好きでたまらない
最近は、喧嘩や不満はとりあえずなくなり、ラブラブ期に突入しました。朝から晩まで彼のことばかり。半同棲状態にも関わらず、自分の家に着けばすぐ電話しておしゃべり。何をそんなに話したいんだろう、ずっと繋がっていたい。お笑いの仕事をしているときも、彼のことが常に頭にあり地に足がつきません。
楽屋ではウザがられるのをわかっているのに彼氏の話をし、そしてお客さんの事も、みんな大好き! みんなが幸せになりますように! と、唱えながらステージに立ったり、平和を訴えるヤバいレベルまでに達していました。恋ってすごい…。一方、彼の方はと言うと…「まだ仕事終わってないけど早く会いたいから家で仕事の続きをするね」こんなことを発しています。どうやら相思相愛。真のラブラブ。幸せとはこういうことを言うのかもしれません。
幸せになってくると、出てくるのが不安。そのまま幸せでいればいいのに、なんか違和感を感じてしまうのは、なぜ? 自己肯定感が低いから? よくわかりません。「彼にずっと好きでいてもらう方法」「男を夢中にさせるには」など調べ、またスマホ検索病が発症していました。
「この人を逃してはいけない」「逃したらもう後はない」。この悪魔の言葉、いつも頭にこびりついているのです。それは本当に自分を苦しめ、そして、相手も苦しめることになるなんて。
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■すべて合わせられる?
この人を逃してはいけない、そう思ってからは、本当に家事をがんばっていました。ただの花嫁修行です。食費を抑えてほしいと言われたのでほぼ毎日自炊。しかも健康にこだわる彼の言う通りの食材。そんな料理は褒められたからクリアとして、掃除片付けも認めてもらわなくてはいけません。
えびおくんは、とっても細かい性格。口癖は「動線」。彼の家のルールをよく守っていました。使ったタオルの干し方もこだわりがあったり、食器を洗ったあとのしまい方、洗濯物の畳み方、私が元々大雑把な性格なため本当に細かくて驚きましたが「人間はなんでも慣れだ」と言い聞かせて、働いていました。だって、大好きだから。彼がどんなに細かくても全て合わせられるのです。本当に? 本当に全て合わせられる? たまに聞こえてくる冷静な声は、がんばって無視をしていました。惚れたほうが負け、みたいな感じでしょうか。
ラブラブが続いてくると、今後は「彼に愛されてる余裕」というのも出てきて、家事以外の努力はしなくなりました。えびおくんも私に注意はしてくるものの、結局は流されてしまって私が家にずっと居座っててもあまり何も言わなくなりました。「土日のどっちかは自分の時間に使いたい」と言っていたのに、「まほちゃんにハマってるんだ♡」と真逆なことを言っていました。
土日はベッタリ、平日もベッタリ、私はもう自分の家には帰らなくなりました。このまま、彼の愛する妻になればいいや、そんなことまで思ってしまっていました。そして、事故が起こりました。せっかくの甘い時間が…コナゴナに…。ひとつ言い訳させてもらうと、この部屋は2人で住むには狭すぎました…。
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■画面に見切れ大事故
いつものごとく、朝は例の意識高い系のオンライン会議が狭部屋で繰り広げられていました。この日は、朝だけでなく昼間も何度もオンラインで会話していました。その真横でNetflixを見ながらダラダラしている私。えびおくんは、忙しいからか私のほうはいっさい構わずに、集中してオンライン会議をおこなっていました。
あーお腹空いた。キッチンも全部ひとつに繋がっているこの部屋。食べ物はえびおくんの後ろを通らないと取りに行けません。お腹が空きすぎてたいして何も考えずに行動しました。なんと私は、えびおくんがオンライン会議しているときに、後ろを通ってしまったようです。いかにも彼氏のパジャマで。ザ・女連れ込んでる感、丸出しで。
食べ物を取ってベッドのほうに戻ってムシャムシャ食べていると「後ろ通るなんて、勘弁してよ、映ってたから!」。え、今、オンライン会議中だったの? 全く気づいておりませんでした、それにまた言い訳すると、えびおくんは声が小さいので、何やっているのかいつもよくわからないのです。
「そんな事して邪魔しないでよ、もう!」。けっこうお怒りです。怒っているえびおくんを目の前にして、少しこれはネタになると思ってノートを取り出してメモりました。
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■「足を引っ張られている気がする」
忘れちゃうからすぐにメモらないと…と、そんな私を見て、えびおくんはさらに怒りが増したのでしょう。こう言いました、「足を引っ張られている気がする」。たしかに後ろ通ったのは悪いとして、そこまで言わなくても。さらに「俺らサラリーマンのほうが働いてる気がする」「帰らなくていいの?」「仕事は? そんなんで成長できる?」また説教タイムとなってしまいました。
そもそも本当に大事な会議があって帰ってほしいなら、先に言えばいいじゃん。結局、そっちもなんだかんだいつもダラダライチャイチャしちゃってるんじゃん! そう思っても、このときは大人しく謝りました。
「足を引っ張られている」。これはこの後、彼から何度も言われた言葉1位となってしまいました。そして、私たちが別れることになったときも、こう言われたのです。今でも、どうしたらよかったんだろうと思う時があります。この言葉にはもっと、深い意味があるのだろうか。
事故はあったものの、少し時間が経てば仲直りし、ラブラブはついにピークとなりました。なんと、夏の連休にどこかに出かけようか♪と珍しすぎるえびおくんからの提案♡…なのに、急に辞める?! 情緒不安定すぎない? 旅行中も喧嘩ばかり? 旅行中の相性は、男女の相性?! 続く!
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■執筆者プロフィール
小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/fumumu編集部・こいで まほ)