黒柳徹子、「黒人のくせに」と発言した少年に生放送の進行を止めて伝えた“言葉”
『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に出演した、黒柳徹子さん。『ザ・ベストテン』で起こった“事件”について語り…。
10日に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS)に、タレントで女優の黒柳徹子さんが出演。
かつて、徹子さんが司会を務めていた音楽番組『ザ・ベストテン』(同局系)で起こった、“ある事件”について紹介する一幕がありました。
■黒柳徹子を徹底深掘り
同放送では「君たちは本当の黒柳徹子を知らない」と題し、10代から20代のZ世代の若者に向けて、徹子さんを深掘り。
そのなかで、「テレビ史に残る大事件“27秒の魂のメッセージ”」として、『ザ・ベストテン』で起こった“事件”を紹介。
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■「どうして“黒人のくせに”香水の名前なんか付けるんですか?」
1980年6月に放送された同番組に、黒塗りメイクが特徴的なコーラスグループ・シャネルズ(現・ラッツ&スター)が登場したときのこと。中継先にいた少年が「シャネルズはどうして黒人のくせに香水の名前なんか付けるんですか?」とぶっきらぼうに質問を投げかけます。
現場の空気が凍り、徹子さんが「そういう名前の香水もありますけども…」とフォローを入れるなか、シャネルズのメンバーが「“ザ・チャンネルズ”と“シャナナ”を混合して名前を付けましたから、香水とは無関係です」と答え、中継はすぐに終了。
徹子さんは、少年の言葉を聞いてからどことなく様子がおかしくなっていました。
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■「涙が出るほどとっても悲しく思います」
生放送も終盤を迎えたCM明け、徹子さんは「時間もないところちょっとアレなんですけど…。さっき山陽放送で質問のなかで、『シャネルズは黒人のくせに』というふうに質問なさった坊やがいらしたんですけど」と切り出し、「ああいうふうに、“なになにのくせに”というふうに、顔の色とか国籍が違うということで、そういうふうに区別したものの言いかたをすると、私は涙が出るほどとっても悲しく思いますので」と、自身の気持ちを訴え。
そして「ぜひ、みなさん“国籍が違う”そういうことで、一段高い所から人を見下ろすように、偶然だったと思うんですよ、あのかたは。だけど、どうかそんなふうに “なになにのくせに” とか、そういうふうには言わないでください。お願いします」と生放送の進行を止めてメッセージを伝えます。
この話を受け、同じく司会の久米宏さんは「黒柳さんが涙を浮かべて怒るのは当たり前の話でございます。皆さんもぜひお考えいだければ」とフォローのコメントをしました。
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