サウナで“ととのう”じつは危険な一面に専門家が警鐘 「とくに水風呂」
『ホンマでっか!?TV』にて、サウナに入るときの注意点を専門家らが指摘。ハードな入りかたは考えものです。
1日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では、医師や専門家らが昨今のサウナブームについて言及。いわゆる“ととのう”現象についてや、入る際の注意点などが挙げられ、注目を集めました。
■サウナは健康に良いの?
番組に出演した加齢医学評論家の岡本宗史先生は、サウナで期待できることとして、フィンランドでは「サウナによく入る人」と「入らない人」を追跡した結果、入る人のほうが、入らない人よりも認知症になりにくいというデータもあると紹介。
また、頭や心臓血管の病気(心筋梗塞や脳梗塞)のリスクが低いというデータもあると明かします。
しかし、フィンランドのサウナは約70℃~80℃と少し低温で多湿。これを1回3分間ぐらいを3セットと、日本の“サ活”よりマイルドな入りかたであるとも説明。
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■健康状態を把握し、無理のない入りかたを
リラクゼーション効果なども期待できる一方で、疲労評論家・梶本修身先生は「サウナに入ると健康になるわけではなく、自分の健康面を把握し、無理なく入ることが重要。基礎疾患のある人が入ると危険な場合もある」といいます。
大笑いコンビ・EXITのりんたろー。さんが「ととのうって危険なんですか?」と尋ねると、梶本先生は「ととのうって全く医学用語じゃないです」と話し、スタジオからは驚く声が。
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■“ととのう”冷たすぎる水風呂は要注意
これには入浴評論家・早坂信哉先生も「あれは、医師の立場からすると、ちょっと危ないなと思ってる」と話します。
「とくに水風呂。(サウナとの)温度差が、いわゆるヒートショックを起こしてしまう危険性がある。あまり冷たすぎる水風呂はおすすめしません」と早坂先生。
すると、お笑いコンビ・ブラックマヨネーズの小杉竜一さんが、番組の企画で富士山の麓で薪のサウナに入り、その後真水の川に飛び込んだら“ととのう”現象が起きたと話します。
しかしその際、「心臓止まるかってぐらい冷たかった」と小杉さんが話すと、早坂先生は「そのドキドキする感じは危ないです。できればもう少しマイルドな」入り方をすべきだと注意しました。
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■自然界にない温度差、無理すると危険
そもそもサウナについて、梶本先生は「サウナは人工物であり、自然界にはないもの。生物が生きる上であの温度と湿度はありえないし、体にとっては緊急事態」であるとも説明。
体に過度な負担がかかるハードな入りかたは考えものであると、警鐘を鳴らしました。
この一幕には多くの視聴者も関心を寄せ、「自然界にない環境と言われればなるほど分かりやすい! あんまり激しいサウナはあかんね」「あの温度変化は自然界には存在しないと言われると確かにと感じる」といったコメントがつぶやかれています。
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■執筆者プロフィール
衣笠あい:神奈川県出身。ニュースサイト『Sirabee』編集部のサブデスクを経て、2022年7月よりfumumu副編集長に。不器用でズボラな自分の生活を支えてくれる、簡単でおいしいレシピや、便利グッズの情報にも常にアンテナを張っています。
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)