『フレンズ』俳優急死、著書に綴っていた思い 「フェアじゃない」「他の5人は…」

日本でも報じられた『フレンズ』俳優、マシュー・ペリーの急死。昨年発売の著書で語っていたことは…。

『フレンズ』
『Amazon』より)

日本時間の29日、アメリカの人気コメディードラマ『フレンズ』で知られる俳優、マシュー・ペリーの急死が報じられました。

『The Sun』『Mirror』など海外メディアでは、生前、マシューが著書につづっていた告白について報じています。



■著書で明かしていた依存症との闘い

現地メディアの報道によると、マシューは、米ロサンゼルスにある自宅の浴槽で死亡しているのが発見されました。死因など詳しい状況については分かっていませんが、現場からは薬物など事件性を示すものは見つかっていないといいます。

世界的に大ヒットとなったドラマ『フレンズ』のチャンドラー役として人気を集めたマシュー。放送中からアルコール依存症などに悩まされていたことを昨年10月発売の回顧録『Friends, Lovers and the Big Terrible Thing(友人、恋人、そして大災難)』で明かしています。



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■「常に追い詰められている状態」

話題となっているのは、回顧録のなかで彼がつづったアルコール、そして薬物依存症に関する部分。依存症との闘いについて、マシューは「僕は病気を患っているだけでなく、悪化させてしまう」「常に追い詰められている状態。病気は僕を殺すだろう」とつづっています。

また出演した作品を見返さない理由について「酒、アヘン、酒、コカイン。シーズンごとに自分の見た目で分かるんだよ。だから見たくないんだ」と告白。



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■「フェアじゃないってこと。ほかの5人は…」

撮影当時についてつづった部分では「1日に55錠のバイコディン(麻薬性鎮痛剤)を飲み、体重は128ポンド(58キロ)だった」「自分では作品を見れない。ひどく痩せていたからね」。

「仕事中は絶対に酒もドラッグもやらないっていうルールがあった。というのも、一緒に仕事する5人に対する尊敬の気持ちが強すぎたから」。「いつも泣けてくるのは“フェアじゃない”ってこと。ほかの5人は僕みたいにならなかったのに、なぜ僕はこの病気を経験しなければならなかったのか」と語っていたマシュー。



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■作品を見返すことを望んでいた

同ドラマは2004年に10年の歴史に幕をおろしましたが、マシューは終了時に周囲が感情的になるなか、自身は「無感覚だった」と吐露。それが薬物によるものなのか「内面的に死んでいる」ものなのかは分からなかったといいます。

いつか回復することを望んでいたマシュー。「この作品が世代問わず多くの人の心を打つことは本当に信じられないことだった。回復したら見返すつもりだ」と決意をつづっていました。


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■執筆者プロフィール

黒木ゆず:大阪在住、飲み歩き大好きライター。お笑いライブとELLEGARDENとハリポタが生きがいです。

翻訳ネタのために、日々、海外のとんでもエピソードをチェックしています。

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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず

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