新作では実在の葬儀屋を熱演のトミー・リー・ジョーンズ 理想の上司像的な役で癒される『メン・イン・ブラック』
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:トミー・リー・ジョーンズ。正義感の系譜。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『眠りの地』の公開を記念して、同作で葬儀屋のジェレマイア・オキーフを演じているトミー・リー・ジョーンズです!
■『埋葬』をめぐるドラマ
10月13日公開の『眠りの地(原題:The Burial)』は、自身の営む葬儀屋が、経営存続の危機に陥ったジェレマイア・オキーフが、敏腕弁護士ウィリー・ゲイリー(ジェイミー・フォックス)と共に、大企業に立ち向かう様を描いたヒューマンドラマ。
原題は『埋葬』の意味を持ちますが、本作の基になっているのが、実際に起きた葬儀会社をめぐる訴訟だそう。登場するキャラクターも、実在の人物がモデルになっています。
関連記事:ハリソン・フォードのイチオシ作品はコレ! 故郷・シカゴを縦横無尽に逃げ回るサスペンス:『逃亡者』
■警察官の血を受け継ぐと
その中で、大企業の葬儀会社に立ち向かうジェレマイア・オキーフに扮しているのが、1946年9月15日、アメリカ生まれのトミー・リー・ジョーンズ。実際のオキーフは、2016年に93 歳で亡くなっているので、ジョーンズもそのくらい長生きして、勇姿を見せてほしいと思うほどのレジェンド・イケオジです。
母親は警察官だったそうですが、『逃亡者』で演じたジェラード連邦保安官補役で、アカデミー助演男優賞を受賞したのも、母親ゆずりの正義感の強い血が流れているからこそ、演技に説得力があったのかもしれません。
関連記事:新作ではエジプト人役だけど、実は生粋のイギリス人 ジョン・リス=デイビスの職人技が光る『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
■本質を見つけてくれる可能性
そんなジョーンズの正義感の強さがコミカル(?)な形で昇華されたのが、『メン・イン・ブラック』(1997年)でしょう。
ご存じ、地球外生命体を監督する秘密組織「メン・イン・ブラック」のエージェントたちの活躍を描く大ヒットシリーズですが、ジョーンズ演じるエージェントKが、コンビを組むことになるジェームズ・エドワーズ、後のJ(ウィル・スミス)をスカウトする第1作目がダントツでおすすめ。その理由は、血気盛んで、何かと周囲と衝突しがちなジェームズの本質を見抜くKは、まさに理想の上司だから。かなり古い作品ながら、SFアクションして、単純におもしろい傑作ですが、仕事や会社で落ち込むようなことがあった時に観ると、きっとKのように自分を見つけてくれるだれかがいるかもと思えてくるはずです。
・合わせて読みたい→新作ではエジプト人役だけど、実は生粋のイギリス人 ジョン・リス=デイビスの職人技が光る『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)