『最高の教師』8話 正しい大人の責任の取り方に視聴者も「グッと来た」
まさにかっこいい大人の見本! 荒川良々が魅せた"責任の果たし方"が素晴らしいと視聴者絶賛。
2日放送のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)の7話「『向き合う』ことを恐れる貴方へ」。
会見に立った教頭・我修院(荒川良々)の責任者としての姿勢と行動力が、視聴者からの支持を集めました(ネタバレを含みます)。
■叶がいなくなった後に残された者たち
叶(芦田愛菜)が帰らぬ人になった後、その出来事の真実は闇の中となりました。一方で、大切な生徒の一人を失った里奈(松岡茉優)は家で塞ぎ込んでしまうように…。
しかし、葬儀での叶の母・美雪(吉田羊)とのやりとりをきっかけに、叶の死を受け入れ向き合う覚悟を決めた里奈は、教師と生徒、叶に関わった全員に向けて全身全霊をかけた命の授業を行います。
里奈の話を聞いた生徒たちの反応はさまざま。今回の出来事について考え続けたいと涙を流す者、自分の将来が壊れる可能性を思うと正面から向き合うのは怖いと言う者、知らないふりをすることを今の自分が許せないと語る者…。
そして、複雑な思いを巡らせたのは生徒だけではありませんでした。
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■教師たちが出した答え
C組の担任・林(犬飼貴丈)は、「もしかしたら俺が何かできたことで、彼女がこんなことにはならなかったかもしれない」と、向き合うことが怖いと打ち明けます。反対に、A組の担任・花村(長井短)は里奈の話を受けて、「もう生徒の前で逃げることは許されないんだ」と話すのです。
そして、教頭・我修院は、自分の判断によって教師たちのキャリアを傷付けることになるかもしれない、生徒たちに不安を抱かせるかもしれないと悩み、簡単に結論を出せずにいました。
ただ、里奈と話す中で「先生かっこいい、と生徒たちから言われたかった」という、自分が教師になった理由を思い出した我修院。その思いを抱えて、我修院は会見に挑むのでした。
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■視聴者も感動「涙が溢れた」
会見に同席するという里奈の申し出を認めなかった我修院は、たったひとりで会見へ。
事故または叶の意志という警察の見解を示した上で、聞き取り調査で叶が誰よりも強く生きようとしていたことがわかった、だから今結論づけるのは尚早だと言葉を繋いでいきます。そして、今後もこの出来事と向き合い続けると言い切ります。
さらに、関係のない人が憶測で言葉を投げかけるのはやめてほしい、それでもどうしても言いたくなったら自分に言ってほしい、なぜなら自分がここの責任者だからと、まさに大人として正しい責任の取り方を見せたのでした。
このシーンに対して、X(旧・Twitter)では、「教頭カッコよすぎた。涙が溢れた」「教頭先生、めちゃくちゃ格好良かったんだけど、教頭の心身の健康を心配しちゃったよ」「これまでのドラマと違うのは、教師が生徒に頭を下げてお願いをしてくれたこと。大人の果たすべき責任を果たそうと行動してくれたこと。今の世の中にとってもすごく重要で大切なメッセージを伝えてくれた気がする」「”最高の教師”は九条先生だけじゃなかったことに感激してる」など、教頭を絶賛する投稿が相次ぎました。
大人になっても、誠実に責任を果たすことができる人は少ないものです。上に立つ人のお手本であり、かっこいい大人の背中を見ることができた7話でした。
次回8話は、9/9(土)放送。生徒、教師、叶の母…叶に関わるすべての人が決意を固めた今、あの日の真実を探し出すことはできるのでしょうか? いよいよ残りわずかになった本作のラストスパートがはじまります。
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(文/fumumu編集部・福野 エリカ)