原発処理水問題で中国から抗議電話が多発 古市憲寿「本当に一部の人が…」

東京電力福島第1原発の処理水を海に放出するに当たって、中国から発信される「86」から始まる番号から迷惑電話が。

古市憲寿

28日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)で、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出後、中国から発信されている迷惑電話が増えている問題について報道。

社会学者の古市憲寿さんはいやがらせを憂慮しつつも、「本当に一部の人がやっているだけ」と中国市民の総意だと思い込むことに警鐘を鳴らしており、弁護士の橋下徹さんも共感を示しました。



■中国国内から発信される迷惑電話

日本が、東京電力福島第1原発の処理水を海に放出するに当たって、中国側からの反発が強まっています。日本国内では、中国から発信される「86」から始まる番号からの迷惑電話が相次いでいるとの報道も。

原発とまったく関係のない店舗や会社などにも迷惑電話があり、東京のバーの店主は「60件以上着信が埋まっている状態で」「当店はバーラウンになりますので、特にお魚とか福島県産の商品の取り扱いはございません」と証言しています。



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■古市「ほんの一部の人…」とコメント

中国国内では、処理水の海洋放出によって海水が汚染され、食塩の入手が難しくなることを想定した「塩買い占め」などの騒動も。

司会の谷原章介さんに意見を求められた古市さんは「中国は人口が多いですからね。ほんの一部の人がこういうことをやっただけでも、日本からしたら『多いな』って思っちゃいますよね」と考察。

市民レベルでの対立が深まることを懸念してか、「日本でも迷惑系ユーチューバーとかがいますけど、あれと同じで、中国でもほとんどの人が冷静だと思うんですよね。一部の人が迷惑行為をしているだけで、中国人の総意だと思う必要はないと思うんです」と、私見をのべています。



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■橋下徹「撤退という必要はない」

続けて古市さんは、「一方で経済的な冷戦のようなものがアメリカ側と中国側で始まっていて、そこで日本企業や日本政府が中国とどれくらいの距離感で付き合っていくかっていうのは、むしろこれからの課題というか」と、国や企業単位でのバランス感覚の難しさについても語っています。

橋下さんも「僕は、したたかに中国市場を活用するという視点も絶対に必要で、こういうことがあったから全部中国から撤退という必要はないと思います」と発言。

イーロン・マスクを例に上げて「どっちつかずみたいな形で商売をうまくやる」方法を模索すべきだとのべています。



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■中国人と中国政府を分けて対応すべき

橋下さんは「中国人に対しての対応の仕方と、中国政府に対する対応の仕方、僕らは絶対区分けしないといけないと思うんです。絶対この迷惑行為はダメですよ。ダメだけれどもこれをもって中国人がどうだというのは僕は違うと思います」と注意喚起も。

自身の法律事務所は日本人からも迷惑電話がいっぱいかかってくると話し、国籍でくくるのではなく「迷惑行為をする人」として見るべき理由を説明。

一方で、「中国政府に対しては、われわれはしっかりと、抗議をしていって、毅然たる対応をしていかないといけないと思います」と強調しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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