台風7号、鳥取に甚大な被害 濁流撮影者は「人が近寄ったらほんと死ぬ」と恐怖
台風7号の影響を最も受けたとされる鳥取県。道路に迫る濁流を撮影した住民が「逃げなきゃとなりました」と証言。
16日の『情報ライブミヤネ屋』(日本テレビ系)では、台風7号の大雨の影響で甚大な被害を受けた鳥取県の現状を報道。
轟音とともに流れる川の濁流や冠水した住宅街の様子を映し出し、「絶対死ぬと思った」という住民の証言も伝えられました。
■住宅街が冠水し橋が真っ二つ
番組内では、鳥取市内を流れる佐治川では、橋を乗り越える濁流の映像が放送されました。
夕方には橋そのものが真っ二つに折れ住宅街も冠水、川のようになった道路で身動きがとれなくなっている車も目撃されています。
15日、鳥取市は通常の8月1ヵ月分に比べて約3倍の雨量を記録しており、観測史上最大の雨量となりました。
濁流となった川を撮影した人は取材に対し、「茶色でしたしびっくりするくらい速い、車並みに速かった」「(防犯無線が)『すぐ逃げてください』と…。注意とかではなく、『今すぐ逃げろ』みたいな感じで」と、振り返っています。
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■道路に濁流が迫り怯える撮影者
一時は、警戒レベル5に当たる大雨特別警報や緊急安全確保が出された鳥取市。映像では防犯無線が鳴り響き「すぐ高い場所に避難せよ」と告げており、現場は物々しい雰囲気に。
住民の男性は「土砂降りを通り越したような雨でしたね」と話しており、市内を流れる千代川は氾濫寸前の状態に。
千代川の横を走る車に乗車ていした女性は映像を残しており、道路に濁流が迫る中で撮影者が「怖! 怖! これはちょっと別の道路通ったほうが良くない?」と怯えている様子が確認できます。
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■「人が近寄ったらほんと死ぬ」と回想
上記の千代川撮影者は、「車の中でも相当怖かったですけど、これは絶対、人が近寄ったらほんと死ぬな、っていうのが…これはもう絶対に近づいちゃいけないのが本能的に分かる感じで、逃げなきゃとなりました」と当時の様子を説明。
一夜明けた16日には甚大な被害が明らかになり、国道では乗り面が大きく崩落し電柱がなぎ倒され道路も陥没した状態に。
上流の佐治川ダムが緊急放流されたこともあり、佐治川は翌朝も荒れた状態で、鳥取市内のいたるところで土砂崩れや道路の崩落が見られます。
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■住民約1,800人が孤立状態に
鳥取市によると、16日の午後1時の時点で、佐治町や鹿野街などで約1,800人が孤立状態となっているとのこと。
水道が止まっている地域もあり、観光地・三朝温泉のシンボルとも言われる混浴風呂「河原風呂」が跡形もなく流される被害も報告されています。
大雨にさらされた現在は少しの雨でも土砂災害が起きやすい状況で、番組では引き続きの警戒を呼びかけています。
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(文/fumumu編集部・星子)