新作ではエジプト人役だけど、実は生粋のイギリス人 ジョン・リス=デイビスの職人技が光る『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ジョン・リス=デイビス。演じ分けの妙。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開を記念して、主人公の考古学者インディ・ジョーンズの親友、サラーに扮しているジョン・リス=デイビスです!
■「運命のダイヤル」をめぐる冒険
現在公開中の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、レジェンド・イケオジ代表格のハリソン・フォードが、タイトルロールを演じるアドベンチャー作品シリーズの第5段。
主人公の考古学者にして冒険家のインディ・ジョーンズ博士が、元ナチスの物理学者フォラー(マッツ・ミケルセン)と、秘宝「運命のダイヤル」の争奪戦を繰り広げることになるのですが…?
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■生粋のエジプト人と思いきや
同作で、インディ・ジョーンズの親友にしてエジプトの発掘屋、サラー役を務めているのがジョン・リス=デイビス。
このサラー、カイロ生まれの生粋のエジプト人という設定ですが、演じるリス=デイビスは、実は1944年5月5日、ウェールズ生まれの生粋のイギリス人なのです。これまでの『インディ・ジョーンズ』シリーズには、サラー役として登場する度、生粋のエジプト人らしい安定した演技を見せていたのは、やはりイギリス演劇界の名門、王立演劇学校出身だからなのでしょう。
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■1作品で2つの役を演じ分ける
このリス=デイビスの職人技を一度に堪能できるのが、何といっても『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)でしょう。
本作は、J・R・R・トールキンのファンタジー小説を原作に、呪いの指輪にまつわる旅を続ける者たちの冒険活劇で、リス=デイビスは、背の低い妖精(?)のドワーフ、ギムリ役で有名です。
同時に、リス=デイビスは、なんと木の妖精、木のひげの声もあてているのです。
好戦的なギムリと、悠然とした木のひげを演じ分けているリス=デイビスの職人技も見事。壮大なストーリーのおもしろさとあわせて、何度も見返したい傑作です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)