“全身ピアスの女性”が印象的だったルーニー・マーラ:同性愛を描いた『キャロル』で見せる表情が圧巻
イケてる女優「イケジョ」のススメ:ルーニー・マーラ。秘めた情熱。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の公開を記念して、同作の舞台となる村である一家の長女、オーナ・フリーセンを演じているルーニー・マーラです!
■女性たちの話し合い
現在公開中の『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は、実際にボリビアであった事件をヒントに執筆されたベストセラー小説の実写版。
2010年の架空の村を舞台に、性被害にあった女性たちが、自分たちの未来に向けて、どんな選択をするかを話し合うヒューマンドラマです。
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■シンプルな中の情熱
その中で、フリーセン家の長女、オーナを演じているのが、1985年4月17日、アメリカ生まれのルーニー・マーラ。舞台となっているのが、ほぼ自給自足生活を送るキリスト教一派の信者が住む村という設定なので、登場する女性たちは、非常に禁欲的なシンプルさをまとっています。
ルーニー演じるオーナも例外なく、とてもシンプルな服に身を包んでいます。ですが、さすが『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年)で全身ピアスの女性を演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされたルーニーだけあって、逆にオーナは、そのシンプルさの中に隠された情熱が垣間見えるようです。
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■人妻との秘めた恋物語
そんなルーニーのイチオシおすすめ出演作は、2015年の『キャロル』。
1950年代のニューヨークを舞台に、デパート店員として働くルーニー扮するテレーズが、人妻のキャロル(ケイト・ブランシェット)と出会い、恋に落ちるラブストーリーです。
店員と客の間柄で、さらに女性同士の恋愛がまだオープンになっていない時代に、キャロルに思いを寄せつつも、それを隠しているテレーズの表情変化は圧巻。まさに禁欲の中に潜む情熱のかけらを小出しに見せるルーニーの器用さが、やがて迎えるテレーズとキャロルの結末に、希望を与えてくれるのです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)