警察官役が似合うガイ・ピアース 色っぽさ全開の作品はコレ! :『ファクトリー・ガール』
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ガイ・ピアース。誠実なセクシー。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『MEMORY メモリー』の公開を記念して、同作の主人公である暗殺者と対峙するFBI捜査官、ヴィンセント・セラを演じているガイ・ピアースです!
■アルツハイマー病の殺し屋と
現在公開中の『MEMORY メモリー』は、リーアム・ニーソン演じる殺し屋アレックスが主人公のアクション作品。
ベテランの殺し屋として名を馳せてきたアレックスでしたが、アルツハイマー病で、徐々に記憶を失っていく自分に気づき、引退を決意します。ところが最後にしようと引き受けた仕事のターゲットが少女だったため、アレックスは契約を破棄するのですが…?
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■出会うFBI捜査官
このアレックスと対峙するFBI捜査官ヴィンセント・セラに扮しているのが、ガイ・ピアース。1967年10月5日、イギリス生まれのピアースですが、3歳の時にオーストラリアに移住したそう。
1997年の『L.A.コンフィデンシャル』でハリウッドに進出していますが、その際演じたのも警察官役でした。出身のイギリスとオーストラリアの雰囲気がほどよく混ざっているせいか、ピアース演じる警察官は、セクシーで柔和な外見とは裏腹に、内面は一途な熱血漢のイメージがあります。
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■地に足のついた巨匠
そんなピアースの印象が、一番美しく表れているのが、2006年の『ファクトリー・ガール』。
本作は、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルのミューズとされたイーディ・セジウィック(シエナ・ミラー)の半生を描いた作品で、ピアースはウォーホルを好演しています。
これまで様々な俳優がウォーホルを演じていますが、ピアース版ウォーホルが、実は一番誠実なセクシーさを持っている印象です。ウォーホルはやはり一世を風靡したアーティストとして、どこか「変わり者」のイメージがつきまといますが、ピアース版ウォーホルは、「地に足のついた堅実者」。
実際のイーディは、28歳の若さでこの世を去っていますが、あのままピアース版ウォーホルとの関係を続けていたら、あんな悲しい最期を迎えないような気がするのです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)