「さすがオスカー女優!」 ケイト・ブランシェットの演技が輝く作品:『ドント・ルック・アップ』
イケてる女優「イケジョ」のススメ:ケイト・ブランシェット。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『TAR ター』の公開を記念して、本作の主人公、天才女性指揮者リディア・ターに扮しているケイト・ブランシェットです!
■天才女性指揮者の苦悩
現在公開中の『TAR ター』は、ベルリン・フィルの首席指揮者に就任した指揮者、リディア・ターが、次第に闇に飲み込まれていくサイコスリラー。
この架空の天才指揮者をケイト・ブランシェットが演じ、その熱演が認められ、第80回ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています。
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■アメリカでも、ヴェネチアでも
1969年5月14日、オーストラリア生まれのケイト・ブランシェットは、オーストラリア出身イケジョ代表格の1人。
名門オーストラリア国立演劇学院を卒業後、舞台女優として活躍。1993年にはシドニー劇場批評家協会賞新人賞を受賞しています。
1996年にハリウッド進出以降、アカデミー賞をはじめとする数々の映画賞に輝いており、『TAR ター』でも、ケイトにとって二度目となるヴェネチア国際映画祭ポルピ杯(最優秀女優賞)を獲得しています。
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■レオナルド・ディカプリオとの共演
そんなケイトのおすすめ出演作は、『ドント・ルック・アップ』(2021年)なのですが、ケイトがアカデミー賞助演女優賞に輝いた『アビエイター』(2004年)と、ぜひ比較してご覧いただきたいのです。
というのも、この2作品で、ケイトがレオナルド・ディカプリオと共演、関係を持つ役を演じているから。
『ドント・ルック・アップ』のケイトはテレビ番組の司会者役で、才色兼備の華やかな女性として登場。一方、レオ演じる天文学者は、もっさり感満載で非常に対照的です。
『アビエイター』では、レオが実業家ハワード・ヒューズ、ケイトが女優キャサリン・ヘプバーンを演じていましたが、2人とも実在した人物で、リアルさが顕著に表れています。
2作とも2人のキスシーンがあるのですが、同じ俳優同士が演じているとは思えないほど、キャラクターの作り方が別物なのです。さすがオスカー受賞者同士の際立つ名演が堪能できるでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)