自称北朝鮮在住の女性たちが突如YouTubeにチャンネルを設立し、話題を呼びました。
しかし、そこに掲載された動画が現在各国で物議を醸しています。
■裕福な生活…?
YuMiさんがYouTubeに初めて動画をアップしたのは、2022年の4月。彼女の記念すべき1本目の動画では、自分が11歳で小学5年生、現在住んでいる首都・平壌(ピョンヤン)は美しく利便性の高い都市であることを紹介しました。
背景に映る部屋は日当たりが良く、ぬいぐるみや教科書が置かれている他着ている洋服も可愛らしく清潔感があり、私たちの持つ北朝鮮へのイメージとは少しかけ離れた印象です。
最近の動画では、ウォーターパークを楽しむ様子も披露されています。
関連記事:人気韓国系YouTuber、北朝鮮扱った動画が収益化停止に 「なにが問題?」
■アイスクリームや遊園地も
Sally Parksさんに次いで2022年11月「YuMi」さんという北朝鮮の女性がYouTubeチャンネルを設立しました。
YuMiさんはSallyさんと同じく「北朝鮮の日常」と称して動画をアップしておりこちらは平壌でアイスクリームを食べる様子や、遊園地を楽しむ姿などを公開しています。
投稿一覧には2022年のワールドカップについて語る動画も見受けられ、まるで「自由で開かれた国」であることをアピールしているようにも感じられました。
関連記事:EXIT兼近、りんたろー。の“性生活”にドン引き 「絶対無理」「人間として…」
■専門家は「危険」と警鐘
朝鮮人権研究協会の朴成哲(Park Seong-cheol)さんは英国メディア・BBCからのインタビューに対し「これらの動画は女優やセットを総動員し作られた『フィクション動画』のように感じます」と回答。
北朝鮮には富裕層と言われる人々も確かに存在するのでこれらの動画が「全て嘘」と断言はできないものの「これが北朝鮮の日常なんだ」と信じることは非常に危険であると警鐘を鳴らしました。
動画内で女性らが訪れているウォーターパークや遊園地に関しては「北朝鮮の電力事情で運営できるはずがないのでは」とコメント。「おそらく動画制作をすると決めた日にしか営業していない施設なのでしょう」と憶測したほか「何故情報統制が厳しいと言われる北朝鮮においてこのような動画が発信できるのかも疑問である」とも語っていました。
・合わせて読みたい→EXIT兼近、りんたろー。の“性生活”にドン引き 「絶対無理」「人間として…」
(文/fumumu編集部・鳳 あゆ子)