『倣う』は何と読む? じつは“変換ミス”に注意したい言葉…約3割が読めず
『倣う』という漢字、正しい読みかたを知っていますか? 知らずに間違って使っているかも…。
友人や同僚とメッセージのやり取りをしていて、「この言葉、こうやって読むんだ…」「し、知らなかった!」なんて経験はありませんか?
例えば「倣う」という言葉、読みかたや使いかたを知っておくとかっこいいかもしれません。
■「倣う」って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「倣う」の読みかたについて意識調査を行なったところ、「かばう」と読むと答えた人が全体で26.4%、「したがう」と読むと答えた人が3.6%ほど。
いずれも送り仮名が「う」なので気持ちはわかりますが、いずれも誤りになります。
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■正しくは「ならう」
なお、「倣う」の正しい読みかたは「ならう」。今回の調査では全体で70.0%の人が正しい読みかたを知っていました。
「倣う」は、「先の例を真似する、そのとおりにする」という意味で、「倣」は「模倣」という言葉にも使われています。漢字を見るとちょっと難しいですが、「前例に倣う」「伝統に倣って」など、日常会話では頻繁に使われている言葉なのです。
編集部内にも、「原稿を編集するときに『倣う』が読めず、お恥ずかしながらこっそり検索したことがあります…」という記者もいました。
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■「習う」と「倣う」の違いは?
「ならう」は「習う」という字をよく目にしますが、「倣う」とはどういった違いがあるのでしょうか。
「習う」は、繰り返し学習して身につけるといった場合に用いられ、「倣う」はある事柄をまねること、お手本にするという意味で、使いかたは異なります。
そのため「習い事」とは言いますが、「倣い事」とは言いません。一方で「右へ倣え」とは言いますが、「右へ習え」と変換してしまうと誤りになります。
あえて「倣って」と漢字表記にする場面はそう多くはないかもしれませんが、何でもかんでも「習って」と変換してしまうと、誤りになってしまうかも。この機会にしれっと覚えておきましょう!
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)